輪環の魔導師 7 疾風の革命
仕事から帰宅。疲れてるから、帰りの新幹線での読書はあまり進まず、うとうと。
そして決戦まであと三時間! 起きてられるかな(^^;;)
○ 輪環の魔導師 7 疾風の革命 (渡瀬草一郎 電撃文庫)
聖人クラニオンの差し向けたロンドロンド騎士団は、王都フーリエを襲い、「還流の輪環」を持つセロを連れ去ろうとした。それを阻止したのは楽人シェリル。こうして六賢人の対立は決定的なものとなった。
楽人シェリルの移動式住居「浮遊庭園」でフーリエを離れたアルカイン一行は、内乱の続くサイエントロフへと向かう。そのサイエントロフでは北天将ルーファスが反乱軍を支援していて……。
ラストの盛り上がりがとてもよかったです。
盛り上がらせるためには間の取り方がとても大切。ためを作ったところから、ぐぐぐーっと気持ちを前に出していく。
悲惨な状況に、もう誰か助けてあげてー! という気分になった時、颯爽と現れるアルカイン。お得意のパターン、一つ、二つと数え上げながら言葉をつむぎ、最後にどーんと決め台詞。
こういう決め台詞は、エンターテインメント作品の中で当然のように出てきますが、そもそもの狙いは読者の気分を高揚させるテンポを生み出すためで。前後の間の取り方といっしょになって、効果を生み出すのです。
その点これは、最近見たり読んだりした中では出色のシーン。ぞくぞくしました。
そして盛り上がったところで見事に引いてしまいました。これが最新刊。次はいつだろう。そわそわ。
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