輪環の魔導師 5 傀儡の城
めろめろな一日。
○ 輪環の魔導師 5 傀儡の城 (渡瀬草一郎 電撃文庫)
イリアード姫の人形にだまされて、捕まってしまった、セロ、フィノ、ヴィオレ。西天将ルナスティアの元へと連れてこられた。アルカイン達は、みんなを助けるために城へと向かう。
一方城では、セロの力を試すために、フィノの記憶が封印されようとしていた。そこへ現れた一人の男が、身柄を引き受けると言って悠然とフィノを連れ去る。彼は、北天将ルーファス。昔行方不明となった、セロの父親……。
セロとフィノには隠された過去があるという事が、この巻ではっきりと書かれました。伏線として何かあるなと匂わせていましたが、想像以上におおごとのようです。
ライトノベルを読んでいて楽しいなあと感じるポイントに、壮大なストーリーが語られることが多いというのが挙げられます。
基本キャラクター物なので、漫画のような続き物として企画される場合が多いようで。それでいて漫画のように細切れで連載せずに、どーんと一冊書き下ろしになりますから、伏線を張った物語が作りやすい。
しかも、漫画の一冊と小説の一冊では、小説の方が話が進みます。渡瀬先生はこのシリーズの前に、「空ノ鐘の響く惑星で」本編12巻を書かれていますが、あれは漫画だと、20巻は軽く越えて、30巻前後のボリュームがあるでしょう。
それでいて、最初からオチの構想があったんだなという作り。読み終えた時に大満足。
こちらのシリーズもばっちり伏線張られていて、さらに大きな構図が隠れているようです。楽しみです(^^)/
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