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2010/06/19

今週の雑感記 非実在青少年規制否決も……

風邪引き中ためていたゲゲゲの女房を見ている。きっと腹が立つから元気になってから見ようと思ったのだ。漫画の敵が来た。そして今でもいるんだ。思ったとおり、すっげえ腹が立つ。     8:35 PM Jun 13th

これのことですよ。

都議会、性描写規制案を否決

子どもを性行為の対象にした漫画やアニメを規制する東京都青少年健全育成条例の改正案について、都議会総務委員会は14日、採決を行い、民主党などの反対多数で否決した。都は条文を修正し、9月議会以降に再提案する方針。改正案は18歳未満とみられる漫画などの登場人物を「非実在青少年」と規定。登場人物との性行為を描いた漫画やアニメは子どもに販売しないよう自主規制を求めるなどの内容。

共同通信10/6/14

 

まだ再提案する気か!

 

この条例の問題点については、いろんな所に出ているので、その辺は省いて。

一つだけはっきり書いておきたいことがあります。

 

その前に効果ないだろ?

 

むかしむかしのことです。

20年ほど前。やはりこの手の規制の話が出ました。

その時深夜の討論番組で、社会学者の人が「規制が役に立たないのは社会学では常識」と発言していました。

それを聞いた僕は、やっぱりそうなんだ、と思ったのです。なぜなら。

以前に、規制よりも教育の方が重要である、という記事を科学雑誌で読んでいたからです。

今でもそうなんでしょうか。僕が少年時代には、ある風説が、性に目覚めた少年たちの間を駆け巡っていました。「スウェーデンポルノ天国説」です。かの国は規制が緩くて、消しがないんだって! すげえ! という話。

ところがこれに続きがあって。それが読んだ記事だったのですが。

規制が緩いのは、性教育がしっかりしていて消費者が賢く、あざとい性描写に必要以上に振り回されないため、、必要ないからなのだそうです。そして、その方が性犯罪の発生率は、格段に低くなるのだそう。これが社会学の常識。

それを知っていたのに規制の話をしているから、この何年かの間に違う研究でも出たのかと思ったら、前述の社会学者の人の発言があったのです。

さて、20年経ちました。

同じような話が出ています。

この20年の間に、違う研究でも出たのかと思ったら、やっぱり社会学者の人達が、そもそも規制には効果がないと言っています。

効果がない規制で表現の自由が制限されなきゃいけないのはなぜですか?

社会学の常識が、なぜか世間の常識になっていません。

規制派の人は勉強する気も人の話を聞く気もないようです。

 

ふざけんなよ!

 

ちなみにおりしも、アップルの規制で、日本の漫画の電子書籍が結構はねられてて、中には「働きマン」という、どう考えたってそういう話じゃないでしょうという作品まで含まれていたことが話題になっていましたが。

アメリカはかように、実は表現への規制が厳しいわけですけれど。

じゃあ、どうなの? 日本よりも上手くいってんの? というね……。むしろ逆です。分かりやすい具体例ですよね。

これが通っちゃったら、次は「切れる子供が増えたのは、漫画の暴力描写のせいだ!」という言いがかりでしょう。そしてこの条例のように、いくらでもお上の判断で締め付けられる、便利な条例を作るのでしょう。

実際は僕の作風からすると、僕が捕まる前に、表現の世界は焼け野原になってると思いますが。

特高警察が暗躍するような日本には住みたくないので、その芽が出る前に叩き潰したいです。

○ 電子書籍時代の出版社の仕事考察 2

ちょっと空いてしまったので、前回描いた事を整理します。ついでに僕の頭の中での発想順に並べ直すと。

僕は、雑誌に載った時の漫画家にとってありがたいメリットは、別の人気作品を読むついでにたまたま目に止まる、プロモーション力だと思っている。

でも電子書籍の時代になったら、漫画雑誌はどうなるのだろう。雑誌でプロモーション、単行本で回収というビジネスモデルじゃなくなるんじゃないか。

個人でも製作できるのに他に人が関わった場合、大幅なコストアップになる。それに見合うプロモーション力を持つ所に人は集まるのではないか。

というものでした。

漫画雑誌がどうなるのか、全く予想がつかないんですよね。他の雑誌と比べて、ちょっと特殊だと思うのです。

他の雑誌は、○○に載ってたあの記事、という感じになって、雑誌のブランドが効きますが。漫画の場合は人気が出たら、もう一人歩きするわけで。

読む方としては、ばら売りで構わないというか、むしろそうして欲しいと思うんじゃないかなと。そしたらプロモーションは、どんな形で展開されるのか。ほんと、どうなるんでしょう?

さて、前回、出版社が内容にずっと深く関わるパターンについて予告しましたが。

これはこの、漫画雑誌どうなっちゃうんだろうという部分とも関連があります。

漫画そのものはどうなるんだろう?

電子書籍って、いろんな機能がつくリッチコンテンツになるという流れがあって。辞書が引けたり、写真じゃなくて動画になったり。

そういう機能を取り入れた漫画は、どういうものになるのか? 決めゴマがフルアニメーションだったり? 音声がつくとか?

さっぱり予想つかないんですけど。

ただ言えるのは、そうなった時、一人で作品作れるマルチプレイヤーな人は少ないだろうなということで。

いろんな人が集まるプロジェクトとして作るようになるはず。

すると、出版社の制作会社としての機能が、重要になってくるんだろうなと思います。映画会社みたいな感じ?

さらに、こんなニュースもありました。

「桜坂洋が書くデビルマン」収録 作家発・出版社なしのiPad/iPhone電子書籍「AiR」発売

作家が集まり、出版社なしで企画・編集した電子書籍「AiR」の先行配信がスタート。桜坂洋さんや瀬名秀明さんが新作を書き下ろしている。

「もはや出版社でなくても本が出せる。書き手が集まり、面白いことができれば」――作家や漫画家など個人が集まって企画・執筆・編集したiPhone/iPad向けオリジナル電子書籍「AiR」(エア)の先行配信が6月17日にスタートした。

作家の桜坂洋さんが、名作漫画「デビルマン」を“新解釈”で小説化した「デビルマン魔王再誕」など、書き下ろし9作品を収録。一般書籍換算(40字×16行)で334ページ、価格は350円。AppStoreで販売する(iPhone/iPad両対応通常版iPad用HD版)。

瀬名秀明さんの新作小説「魔法」、東京大学史料編纂所准教授の本郷和人さんと、作家の堀田純司さんの対談「歴史、政治体制、ロボットアニメ」、慶応義塾大学大学院教授の前野隆司さんの評論「平安デジャブ──抱擁国家、日本の未来」、漫画家・カレー沢薫さんのエッセイ&漫画「IT革命と相撲」などを収録。「従来は出版社でも難しかったような先鋭的な企画を実現した」としている。

「生協の白石さん」の編集を手掛けた堀田純司さんが編集を担当。デザインはナカノケンさんが担当した。個人が集まって企画を進めるため便宜上設立したという法人・合同会社電気本から発行する。一部コンテンツを追加した正式版(600円)を、7月に発売する予定だ。

AiRは電子書籍のみで発行。紙の書籍の発行予定は今のところない。Twitterアカウント「@AiRlogue」で読者とコミュニケーションしたり、情報発信していく。

6月18日午後7時から、ロフトプラスワン(新宿区歌舞伎町)で刊行イベントを実施。瀬名さん、桜坂さん、本郷さん、前野さん、堀田さんなど執筆陣が電子書籍について語る。チケットは前売り1800円、当日2000円。前売り券はローソンチケットで販売している(Lコード 38039)。

ITmedia News 10/6/17

編集さんも出版社の社員じゃなくて、作家と同じフリーランスになるパターンもありますね。

どうなるんでしょうねえ。

○ 今週の絵

漫画の形も様変わりするのかもしれないと思いつつ。

いろんなパターンがあるとして、僕が選ぶのは、シンプル、ローコスト、個人製作方面であろうと。

さらに言っちゃうと、ニッチなところで好きな物を追求したい。

Spring8_2

ということで描いてた漫画の一カット。仕事が来たので人物のペン入れまでで中断。

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