輪環の魔導師 6 賢人達の見る夢
今回の仕事はいろいろ大変。
○輪環の魔導師 6 賢人達の見る夢 (渡瀬草一郎 電撃文庫)
王都フーリエを魔族から解放したセロたち。王城の復旧に手を貸しつつ、今後の行く先を決める指示を待っていた。
その頃神器に選ばれし五人の賢人たちは、アルカインからの報告を受け取り、今後の方針を思案していた。だが実は、賢人たちの間も、一枚岩ではなくて……。
最初の魔族は分かりやすく悪人だったのですが、その後はそこまでではなくて。なんかいろいろ事情があるみたいだよ、という書き方がされていて。
それがこの巻ではっきりとした形になってきました。
賢人の中に悪そうな人がいて、悪いとされていた魔族が、根は悪くないみたいで。
単純な勧善懲悪ではないぞ、という伏線は多々張られているのですが、これは大変そうだ。
そしてそういう話だと、よくあるパターンでは語られないので、先が読めず。
例えば父親である北天将ルーファスは、全く真意が見えません。息子に過酷な運命を強いているのだから、よい父親とは言えないけれど、柱に縛り付けられさらし者にされた瀕死の反乱軍の兵たちを見て「虫唾が走る」と、正義の心はあるみたい。
彼の行動の動機は何なのか。それはきっと、この世界の謎ともつながっていると思われて。
それが明らかになった時、セロたちはいったいどうするのだろうと。
続きがとても楽しみです(^^)/
あっ、でも次の巻が最新刊だ。読んだら続き待たなきゃいけないのかー。
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