葉桜が来た夏 5 オラトリオ
仕上げは佳境でございます。
疲れて壊れかけなのです(^^;;)
○ 葉桜が来た夏 5 オラトリオ (夏海公司電撃文庫)
水無瀬王寺率いる反アポストリ勢力「水車小屋」。彼らの暗躍により、日本とアポストリの戦争の危機が迫っていた。要人暗殺の犯人をアポストリに見せかけ、査察の名目で居留区を封鎖、ありもしないアポストリの攻撃をでっち上げ、砲撃を開始。
その事態を受け学は、アポストリの異母妹、星祭(ほしまつり)を使って、開戦の引き伸ばしを図る。勝ち取った猶予期間は72時間。その間に「水車小屋」を壊滅させなければ、アポストリは大陸と手を組み、日本は滅びる……。
シリーズ最終巻。
描き切ったなあという感想です。特に全編緊迫感にあふれていてよかったなと。
まずは事件のもたらす緊迫感。どんどん事態が切迫していて、追い込まれていく。転がるように悪化していくスリリングさ。
しっかりした世界観と人物たちの背景を作らないと、なかなか出ない部分が書かれていて、まずよくて。
そして、覚悟のもたらす緊迫感。エンターテインメント作品で、これを表現するのは結構難しいのです。
作者のさじ加減一つでいくらでも都合よくハッピーエンドにできるわけで、そんな中主人公が威勢のいいこと言っても、ちゃんとリスクを負った発言にはなかなか聞こえません。クールに決められるのは、そもそも負ける心配がなくて余裕があるから。そのレベルにとどまりがちです。
負けるかもしれない、死ぬかもしれない。そのリスクを感じた上で、覚悟を決めて立ち上がる。そこまで書いてはじめて出てくる緊迫感。それを感じられました。
正直一巻冒頭を読んでいた時には、学にしろ葉桜にしろよく見るパターンのキャラかなと思ったり、吸血鬼がモチーフというのも目新しさには欠けるなと思ったりで、まあよくあるぐらいに収まるのかなと予想してたのですが。
真面目に真っ向から掘り下げて、緊迫感を生み出して、予想を越えていきました。おみそれしました、すいません<(_ _)>
満腹の読後感で、とても面白かったです。
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