自由主義出版 総括
たくさん書いてきたので、とりあえずまとめてみます。
これは2010年3月現在の予想に基づいています。まずこの予想が当たるかどうか。早まるか遅くなるか、別方面に行くか。
電子書籍はだんだん普及していくと思うのですが、紙本がいきなり全滅するとは思えない。ハードの問題があるので。この兼ね合いでも状況変わってきますね。
ジャンプなどの大手の漫画は、このテーマには関係ありません。何十万、何百万部も売るためには、出版社を後ろ盾にした強力なプロモーション力が必要です。また多数派を狙うのも必須です。
電子書籍で、自費出版全国流通が容易になったら、マイナーなところで、プロとアマの境目がなくなるだろうという想定です。
今でも厳密に別れてるわけではなくて、逆転現象起きたりしてますが、それが広範囲に。
数万部と言われる商業出版の採算ラインの下。数千から数万の、商業には少なく同人には大きい、そんな境界域。
その境界域で、出版社に頼らず何とかしようという人が出るんじゃないか。もしくは、同人からプロへ一歩上がるという感覚なく、そのまま全国展開する人が出るんじゃないか。
その時に、自由に好きな物を描く姿勢を貫き、こだわりや個性がはっきりした物がいろいろ並ぶようになると、読み手にとっても自分の琴線に触れるものが探せるから、いいんじゃないかなと思うのです。
ただ、雑誌に頼らないということは、お客さんとの出会いが保障されていないということなので、そんなに簡単な話ではありません。仕事のレベルでやるのは大変です。
ネット上にコミュニティーができているジャンルなら口コミが期待できるけど、そうじゃない場合、いかにお客さんを集めてくるかが課題です。
川底で砂金を探してるみたいな感じでしょうか。たくさんの砂をさらって、その中に一粒。
でも、その人は自分の魂と触れ合う人だから、まさに金のように価値のある人です。そういう出会いが生まれるようになると、いいですねえ。
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