パラサイトムーン Ⅲ 百年画廊
仕事明け、甘い物食べながら、だらだら、ごろごろ。
至福。
○ パラサイトムーン Ⅲ 百年画廊 (渡瀬草一郎 電撃文庫)
人の感情が身体にまとう色として見える高校、生希崎心弥(きざき・しんや)。彼の力はある一枚の風景画に影響されたものだった。その風景画は無名の天才画家グランレイスが描いたもの。実は迷宮神群「虹の屍・オルタフ」を封じたものだった。
同じように異能の力を持つ幼馴染の露草弓(つゆくさ・ゆみ)の、単なる好意を超えた心情の発色に戸惑っていたある夜のこと。その風景画から伸びた腕が、弓を絵の中にと引き込んだ。心弥もその後を追って飛び込むが……。
時間軸としては二巻山場辺りからの話。中華街で騒ぎが起きていた時には、もうすでに次の事件が、という構成。
主人公は二巻ではほんとにチラッと、一シーンだけ出ていた心弥に戻っています。心弥と弓の恋の行方は、あの後どうなったのだろうと思っていたので、わくわくしながら読み始めました。
心弥はこの手の話の主人公にふさわしい奥手っぷりです。主人公の女あしらいにそつがないと、ラブコメはすぐ終わっちゃうから(笑)。
そんな初々しい二人が、唐突に異能の力によって引き裂かれるシーンが見事。読んでる方の感情移入度が高まったところでの事件発生。どうなっちゃうんだろうと一気に読みました。
事件の首謀者が意外にいい人だったラストシーンも、いい感じ。渡瀬先生の小説はここまで読んでみたところ、悪い人の登場率が結構少ないです。悪さをしているがやむにやまれず、のパターンがわりとある。
心情しっかり書けないと、理屈が机上論になってしまい説得力がないのですが、その点ばっちり気持ちを書いていて、いいシーンに出会えるのがうれしいです。
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