まんがあれこれ あかとき星レジデンス
先週は、作業に疲れたー、と気分転換に漫画を読んでいましたが、本日は新たなネームにとっかかるため、ちょっと視点が違います。
まじめに読んでたのが、まずこちら。
○ あかとき星レジデンス (犬上すくね 電撃大王GENESIS)
この間記事で触れたので買ってみました、電撃大王GENESIS創刊号。
一番面白そうと思ったのは、あかとき星レジデンス。第一話なので、ちょっと変わった設定の話のほんとにさわりの部分。出来事としては新妻が自分のことを宇宙人だと言い出した、ぐらいなのですが。
これから先この漫画がどういう面白さを見せていくのか、その部分がしっかり丁寧に描き込まれていて、すいすいと読めます。
変わった設定の話なんだけど、だからといってその筋が勝ってしまわず、気持ちの流れが自然に描かれている。そうしてキャラにすんなり感情移入できたので、さてこの人たちはどうなるのだろうと次回が気になる終わり方。上手い。
これだけしっかり描けていると、他の作品も気になります。面白いのかな。読んでみようかな。
さて、創刊号なので、当然みんな第一話。この間も書きましたが、第一話は難しいです。やることたくさんある。
まず気を引いて読んでもらわないといけない。でもそのために設定てんこ盛りにしたり、ネタをバンバン詰め込んだりすると、一話目は面白そうなんだけど後にしわ寄せが来てしまう場合もあり。
ぱっと目を引きすんなり読ませて、そして期待感を持ってもらえる引きを作る。後々とのバランスも取りながら。ほんと難しい。
ちょうど一話目のネームを切るところなので、みんなどうやってんのかなーと読んでました。
○ バクマン。 70ページ 三度目と2本目 (原作/大場つぐみ 漫画/小畑健 週刊少年ジャンプ)
「自分の描きたいように描けない」と担当交代を願い出た漫画家に編集長の言ったセリフ。
「自分の描きたいものが描かせてもらえない。これは自分に才能が無いと自ら認めている事だ。描きたいように描いたものが圧倒的に面白い少年マンガならばそれが採用される。(中略)作品のジャンルや方向性で担当と意見が食い違い、どうしても自分の方が正しい、優先させたいというのなら、ねじ伏せる少年マンガを描けばいい」
この漫画ほんとに急所を突いてくるよなあ。
作家に対する最終兵器。これを言われたら黙るしかない。
僕も若い頃はそう考えてましたよ……。(遠い目)
でも問題は、才能が無いと分かっちゃった後なんですよね。
ジャンプはいいんですよ。漫画界の頂点だし、王道突っ走って天才たちを集めれば。無いと分かれば切ればいい。
でも個人は、無いと分かっても、自分を切ってさようなら、というわけにはいかない。かといって残りの人生、死にはしないけれど、息して飯食って糞して寝るだけ、というふうにもしたくない。
世の中ほとんどの人はトップを取るには才能が足りないわけで、実は人生はそれに気づいてからが勝負なんじゃなかろうか。
自分が出来る範囲で何をするか。
僕が仕掛けるのは、弱者の戦争、ゲリラ戦。
○ SKET DANCE 第122話 ジェネシス・ワールド・グランプリ 前編 (篠原健太 週刊少年ジャンプ)
先日第55回小学館漫画賞少年向け部門を受賞されました。おめでとうございます。
楽しみに読んでいる漫画なのです。とにかく掛け合いのテンポが良くて楽しい。
今週は前編。何やらローカルに世界規模な、怪しげな展開になってまいりました(笑)。どうなるのかなー。
○ 深夜食堂 5 (安倍夜郎 小学館)
小学館漫画賞一般向け部門はこちらが受賞。これも好きな漫画なので、評価されてうれしい。
単行本まだ買ってないや。買わなくちゃ。
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