まんがあれこれ ARAGO
今年最初のまんがあれこれ。
なので、初めてふれる漫画を二本。
○ ARAGO 第二話 呪いの力 (新井隆広 週刊少年サンデー)
年末の一話目のあらすじ。
幼い頃、謎の力を持つ連続殺人犯パッチマンに両親を殺されたアラゴは、復讐を誓って生きてきた。それをいさめる双子の兄、エリート刑事となったユアンとは仲たがいしたまま。ある日生まれた町へと帰ってきたアラゴは、とうとうパッチマンと出会う。しかし相手は想像以上の存在で、二人は瀕死の重傷を負う。
パッチマンにより、兄の腕を移植して生き延びたアラゴ。その身体はパッチマンが望む力の器だった。右腕に宿った不思議な力によりパッチマンを倒したアラゴは、亡き兄の思いを継ぐように警察官となって……。
そして今週は警官になったアラゴの話。
一話目は設定を全部見せようとしてちょっと駆け足感があったけど、二話目は落ち着いた感じ。面白そう。
新井先生の前の連載はダレン・シャン。しっかり描く力は実証済み。ということで次回が楽しみです。
○ Monochrome Myst (椎名優 電撃大王GENESIS)
電撃大王買ったら、おまけで小冊子がついていた。電撃大王GENESIS Vol.0.5だって。今月新創刊する雑誌の先行広告版。
短い漫画が五本載ってて、その一本目が椎名優先生。イラストの仕事をしていて、漫画連載初挑戦。
椎名先生の絵、好きなのです。イラストレーターの人には、漫画向きの絵の人とそうじゃない人がいるけど、椎名先生の絵は向いていると思ってた。
読んでみて実際そうでした。他に漫画の仕事してたのかなと思ったぐらい。
イラストの仕事で読んだやつでは。
猫の地球儀(秋山端人 電撃文庫)。焔の章と幽の章の上下巻。油断してて最後泣かされた。
紅牙のルビーウルフ(淡路帆希 富士見ファンタジア文庫)。全七巻。ルビーウルフがよく動いていて、楽しかった。
○ 電撃大王GENESIS
この雑誌は季刊誌で、オリジナルの作品ばかりを並べる予定だそうです。小冊子の扉裏に、「漫画雑誌の「原点」に立ち戻り「0から作るオリジナルコンテンツ」に特化させて」とあります。
この間のコミティアのカタログにも編集さんのインタビューが載ってました。「絵のクオリティを上げつつ32ページ以上」とありますが、一人暮らしの新人作家さんだときつそうですね。原稿料では飯食えない。
さて、創刊理由が主に「オリジナル」ということみたいなんですが。確かに電撃大王のようなジャンルの漫画雑誌では、コミカライズの作品が目立ちます。
友人の佐々木少年先生が、まさに「月姫」をやっているわけですけれど。マイナー系ジャンルの場合、読者層がはっきりしていて、趣味が絞り込めるのでコミカライズしやすいですよね。
話が出来ているから、最初の失敗も防げるし。
話作ってて何にまず頭を悩ますかといえば、出だしの部分。今回取り上げた作品二つは、は今まさにそこなんですけれど。
キャラを立てなきゃいけない。舞台を見せなきゃいけない。設定を伝えて、さらに話の行く末もある程度予感させたい。それでいてただ説明するだけじゃなくて、読者の興味を引っ張れるように演出しなくちゃいけない……。
やることてんこ盛りです。バランスを欠くととたんにつまらなくなる。オリジナルはそこが大変。
先週そこの所で詰まって頭を抱えていたので、ほんとに実感してるのです(^^;;)
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コメント
かわせさんはネタバレ注意とかないんですか?
ちょっと偶然目にして驚きました。
投稿: チルチル | 2010/01/11 03:06
すいません。先号のあらすじだったので、読んでる人は知ってるだろうと。
その旨書き足しました。
投稿: かわせ | 2010/01/11 16:17
そうですか。単行本を楽しみにしてる人もいると思いますよ。気をつけた方がいいですよ。生意気言ってすみません。
投稿: チルチル | 2010/01/11 18:04
気をつけます。m(_ _)m
投稿: かわせ | 2010/01/13 10:55