まんがあれこれ エイリアン通り
年末になると各誌合併号になって、読んでる漫画が飛び飛びに。今週は、サンデー、マガジンがなかった。
それもあって今回のまんがあれこれは、昔の漫画を。
○ エイリアン通り (成田美名子 白泉社)
エイリアン通りと書いて、エイリアンストリートと読む。1980年から84年にかけてLaLaに連載された作品。ナベ先生の仕事場で読んだのです。
昔、妹が買ってて、僕も好きで読んでた。実家にはまだあるのだろうか。
さて、以前は繰り返し読んでたけれど、一人暮らしを初めて以来手に取っていなかったわけで、そうすると、十数年ぶり。久々に読んでみた感想は。
その十数年の間に漫画修行を積み、僕の読解力が上がっているので、話は知っているのにすごく新鮮な感覚で読めて、ちょっとびっくり。いろいろ感じるものがありました。
まずは。成田先生自身も「若さが集約された作品」と仰っているみたいですが、まさにそんな感じが。
特に1、2巻辺りのネーム運び。なんかあっち飛び、こっち飛び。思いついたまま突っ走っているような。
でもそれが不快かというと、そうではなくて。
テクニックよりも、作者が「面白い!」と思っているエネルギーの方が大切なのではないか、と思いました。何かが伝わるから心が動くわけで、伝えたい思いをどれだけ作品に詰め込めるか。やっぱりそういう事がまず大事なんだなと、納得。
あと絵で。
うちにも少女漫画はあるんですけど、それは一人暮らしを始めてから買い求めたやつだから。
80年代前半のこの頃の少女漫画で多用されていた、ポップな画面を作るためのテクニックの数々を、久しぶりにじっくり見たなあと。
確かこの後スクリーントーンの柄が増えて、ペタッと貼ると出来上がり、みたいなのが使われるようになるんですよね。手書きで雰囲気出すテクニックがすたれるんですよ。
僕もラクチンなので多用するからあれなんですけど。なんか手書きの方が、画面の隅まで気を使っている感じがありますね。
端っこまで自分で描くのと、貼ってお終いでは、そういうところで知らず知らずのうちに差が出るのかもしれない。反省。
いろいろ温故知新で考えたのでした。
素直な感想も書いておくと。
翼の乙女ぶりがとてもよかったです!(^^)/
「シャール君なんか……大好きなんだから!」みたいなやつ。ちょっと恥ずかしくて、むずむずしちゃうような。少女漫画の醍醐味ですよねえ。
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コメント
初めてハマッタ漫画だったかなぁ...
私はセレムさんが好き
アレ見て、大人になったら絶対ピアス開けようって心に決めて、
大学入って速攻開けました。
噂では、
成田先生は、フリーハンドで定規当てたような線を描かれる、とかっ!?
投稿: しお | 2009/12/19 17:45
コメントありがとうー。同年代の誰かが、きっと反応してくれるはずだと思ってた(^^)/
>噂
初耳だけど、世の中にはさらさらっと寸分狂いない線を引く人がいるからなあ。
投稿: かわせ | 2009/12/20 13:34
1か月以上もたってから反応してごめんなさい。
私も大好きだった。
実家から持ってきたシミだらけまっ茶色のコミックが我が家の書棚にあります。
投稿: まきまき | 2010/01/12 18:47
大好きな漫画って捨てられないよね(^^)/
僕は、実家においてきた漫画も捨てないでと言ってます。
こっちに持ってきた漫画で一番古いのは、多分、竹本泉先生の「あおいちゃんパニック!」と「パイナップルみたい」で昭和59年の版。そこから買い揃えたみたい。
投稿: かわせ | 2010/01/13 11:05