NO.6 #8
イラスト仕事中です。
ここから二週間ほど休みなさそう。でも仕事で移動が多いと読書は進む。この間のそういう時期に読み終わったのがこちら。
○ NO.6 #8 (あさのあつこ YA!ENTERTAINMENT)
矯正施設の最奥で、とうとう紫苑は沙布と対面する。ここに来るまでに幾度か見えない手引きがあったのも、沙布のおかげだった。しかし、喜びも束の間、沙布は紫苑にそばに来ないように言う。
その姿はホログラム。沙布の本体はもうすでに……。沙布の願いでネズミはマザーを破壊。矯正施設のシステムはダウン。各所で火の手が上がり始めた。NO.6崩壊が始まる……!
うう……。
やっぱりだった……。
いやな予感は当たってた……。5巻辺りからずっとあった予感。再会できても沙布はすでに、という展開。1回姿を見せてほっとさせておいてから実は、という演出も思ってた通りだった。
まあ、あれだけきちんと伏線張ってたら、そうだよね。
それに、たぶん自分でもそうする。NO.6の非人道的な側面を象徴するのに使える、いいアイディアだから。
作り手としてはそうなんだけど。
でも、かわいそう。
ここから大逆転……は、ないだろうなー。もっと哀しいシーンなら思いつくけど。
これだけ感情移入できるのは、心のひだまで噛み締めるかのようにしっかりと描写されていたからです。筋としてはSFアクションですが、そういう種類の話としては、かなりたっぷり内面を書いているのがこの作品の特徴だと思います。そういう話は好き。
さて、理想都市NO.6はそのメッキが剥げ、市中は暴動寸前、崩壊しようとしています。みんなは無事に乗り切れるのか。
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