空ノ鐘の響く惑星で 10
移動中は読書時間です。年末へ向け移動が多そうなので、読む本たくさん用意してます。
このシリーズみたいな大当たりだといいなー。
○ 空ノ鐘の響く惑星で 10 (渡瀬草一郎 電撃文庫)
長旅の末、ウルクの故郷ジラーハへと到着したフェリオ一行。そこで見たものは神姫の妹ウルクを熱狂的に迎える市民の姿。ウルクの母国での人気は絶大で、姉の神姫をしのぐ勢いだった。
その人気は政治的に利用価値があり、それを目当てとした縁談がウルクの知らぬ間に進められていた。ではフェリオとの関係を進めるのかと、話が差し迫ってきた頃、鳴り響く空ノ鐘……。
みんな真面目ないい子だなあ。
姉の神姫ノエルがやたらウルクをたきつけていたのは、「恋は盲目」のうちに真面目な妹に幸せをつかんでほしかったから。
フェリオも、ウルクは昔、神師になって世界の争い事を収める仕事をしたいと言っていたのに、自分につき合わせていいのか、と思っていたけれどまさにそれ。そんな真面目なウルクを姉は思い出してほしくなかった。
でも自分に出来る事に気付いてしまうウルク。
フェリオもリセリナも、真面目で自分より人の幸せなタイプ。
少年漫画で特に顕著なんだけど、真面目な優等生は主人公に向かないと言われがちなのです。動かなくなるから。
でも、他人の迷惑顧みない破天荒なキャラが、ストーリーの都合でいいこと言うのにとても違和感を感じる僕としては、いい子で何が悪いと常々思っているわけで。
優等生のイメージの裏の、要領いいとか外面がいいとか、そういう部分がよくないのであって、真面目な性格をきっちり丁寧に書いて、動機に説得力を持たせればちゃんと動き出す。ページかかるけど。
この三人はページをかけてそういう部分をしっかり書き込んであって、結果自分の使命に従って動いている。好感度とても大。がんばれー!
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