NOAH 第1回ジュニアヘビー級リーグ戦
ためこんじゃったので、NOAHの第1回ジュニアヘビー級リーグ戦の感想を、まとめて。
まずは開幕10/15後楽園。
開幕戦から、波乱。平柳君、優勝候補金丸選手を道連れにして両者リングアウト、勝ち点0。曲者ぶりを発揮、いいぞ、もっとやれ。
過去ヒールとして、引っ掻き回してやる、と両者リングアウト狙いの人はけっこういたけれど、お客さんに喜ばれる人は珍しい(笑)。すっかりキャラ立ったなー。
逆にメインイベント、鼓太郎vs中嶋。中嶋君が「外敵として自分が優勝してアンハッピーエンドで終わらす」宣言をしていたけど、無理だと思う。
なぜなら、中嶋君は根っからのスーパーベビーフェイスなので、NOAHファンからも応援されちゃっているから。たぶん中嶋君が優勝しても、みんな暖かい拍手ですよ。単純な対抗戦に、無理にはめ込まなくてもいいのに。
それにしても、時間切れだったのでカウントされなかったけど、鼓太郎の最後のタイガードライバーが、ものすごい角度でインパクト絶大。エルボーはやはり三沢さんだけど、タイガードライバーは師匠越えか。
10/24札幌テイセンホール2連戦初日。
石森vs平柳。平柳君、場外でやられている間に手首のテーピングをほどき、石森君の足首にまきつける。場外カウントが進み、リングへ戻ろうとした石森君、テーピングに引っ張られ、無念両者リングアウト。
ほどいたテーピングで首を絞めるヒール殺法はよく見るけれど、考えたなー。順調に両リン中(笑)。
メインイベント、金丸vs獣神サンダーライガー。ライガー選手が空中胴締め落としでピンフォール。渋い! ちょっとときめいた(笑)。
プロレスのフィニッシュホールドは、相手に受身を取らせずまっ逆さまな、見ててひやひやする方向へ進化しがちだけど、温故知新もいいと思う。森嶋君とか、吉江さんとか、全日の浜選手なんか似合うんじゃないかな、空中胴締め落とし。トップロープから行ったら威力絶大では。
10/25札幌テイセンホール2連戦二日目。
鼓太郎vsデリリアス。何考えてるのか分からない、怪奇派デリリアス選手。しかし実力者、ペースを渡さず。
さいごは鼓太郎、急角度タイガードライバーで、無理矢理勝つ。ホントに一撃必殺。
ライガーvs平柳。場外垂直落下ブレーンバスターを喰らったり、息も絶え絶えな平柳君。しかし、執念で場外へ送り、最後は両リンへ。
試合後インタビュー、ライガー選手はホントにやってられないといった様子。お客さんが喜んでるのが信じられない風。真面目に勝とうとしてたら、確かにやってられないかも。勝とうとしている方に味方がいないんじゃ……(^^;;)
10/31JCBホール。
KENTAケガ、鼓太郎インフルエンザとアクシデント続出。
決勝トーナメント、金丸vs中嶋。最後はめまぐるしい展開から、ぴょんと肩の上に飛び乗った金丸さんの前方回転えび固め。うまい。
丸め込みでの決着は、双方まだ体力的には余力が残っていることが多く、それだけに勝者と敗者がくっきりする。中嶋君の悔しそうな顔。
もう片方はライガーvsデリリアス。デリリアス選手がアクシデント続出の恩恵を受けての繰り上がり選出。でも十分に実力者。ホントに自分の確固たるスタイルを持っているデリリアス選手、やはりペースを握る。
最後はライガー選手の空中胴締め落とし。うーむ、渋くて素敵。
そして決勝、金丸vsライガー。
二人の以前の顔合わせは、東京ドームのGHCJrのタイトル戦。場外パワーボムを喰って、とアナウンサーが紹介していたら、今回もやられる。ぎゃー! その後もライガーペース、果ては雪崩式の垂直落下ブレーンバスターまで。
しかし、粘った金丸さん、最後旋回式の垂直落下ブレーンバスター「タッチアウト」で大逆転。
決めに行く時の一機のたたみかけが強みです。素晴らしい勝利、おめでとう!
アクシデント欠場があったものの、盛り上がった第1回ジュニアヘビー級リーグ戦。来年も、ぜひ。
さて、ジュニアで盛り上がっていたシリーズでしたが、ヘビー級の人も負けじとがんばっていました。特に杉浦さんのテンションが高く。
最終戦JCBホール大会では、シングルマッチ、本多vs杉浦。
自衛隊の先輩多聞さんは、アマレスでは神様。オリンピック三回出場。アマレスの猛者同士の対決は、技術の粋を尽くした展開に。
それも、プロレスのテクニシャンが見せる、動きが大きく手数の多い、華やかなテクニックではないです。無駄をそぎ落とした、闘うためのテクニック。
杉浦さんの一本背負いにはお客さんが沸いたけど、多聞さんがタックル返して投げたのには無反応。きれいに決まったのに! 技が高度すぎてついていけてない人がいると思われ。
多聞さんがアンクルホールド(プロレスの足首捻るやつじゃなくて、両足交差させて固めるやつ)をがっちり極めてコントロール。くるりと一回転。かっこいい! しびれるー!
試合は杉浦さんが、苦しみながらもフロントネックロックで勝利。
勝ったけれども神妙な顔。ずっと追っかけてた憧れの先輩を越えた気持ちは、うれしいだけではなく、寂しさもあるみたい。
お客さんに分かりやすいプロレスじゃなかったけど、こういう試合、大好き。
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