« 浦和vs山形 援護射撃 | トップページ | NOAH感想8月分 »

2009/09/15

まんがあれこれ 雷句誠祭り

雷句誠祭りです。

ガッシュ以降、なかなか雷句先生の新連載が始まらないなーと思っていたら、連載の他に読み切りもいくつか描き溜めて、いっぺんに掲載して盛り上げる作戦だった模様。正確には「雷句誠がやって来るヤァヤァヤァ祭り」。ビートルズですね。

まず、月刊、週刊、別冊のマガジンに掲載。というわけで、まとめて買ってきて読んでみました。たぶん、これを機会に新たなお客さんをという雑誌の思惑もあると思うので、雑誌の感想も。

○ 月刊少年マガジン

まずはトップバッター月刊少年マガジン。巻頭に雷句先生と村枝先生の対談が載っています。

その中で、村枝先生の「漫画らしい漫画」、雷句先生の「一見さんが一番入りやすい雑誌」という月刊マガジン評。

僕も同意。分かりやすさ、伝わりやすさがありますね。

鉄拳チンミが、どうやら何か大きな戦いが終わった回みたいなんだけど、すんなり読みやすく伝わってくるので、面白そうだな、どんな戦いだったんだろうと興味わきました。

ただ、せっかく一見さんが入りやすい描き方しているのに、雑誌に超長期連載が多くて敷居が高いのは、ちょっともったいないような気もします。

最近はどうしても、火がつくのが早いマニア方面に漫画全体が寄ってしまっているけれど。

漫画のビジネスモデルは好きな人だけ相手にしていればいいシステムではないのだから(単価安いので)、入り口を整備して、多くの人が入りやすくしておくことはとても大切だと思います。入り口広く、奥は深く。両方備えてないと、全体のパイが大きくならない。

入り口担当の雑誌が減ってきているので、月刊マガジンにはがんばってほしいですね。

○ アオソラ

というわけで月刊マガジンに載った雷句先生の読み切り。

幼い頃から友達のアオとヒデ。いつも真っ直ぐなヒデのことをアオは尊敬していた。時は経ち二人は中学生。絵の才能があると言われるようになったアオだったが、もっと上手い友達を知っていたので、今ひとつ本気になれない。やがてアオは人生楽しければいいやと堕落し始めて……。

いいお話です。

一生懸命がんばることが大切というメッセージも、その通りだと思います。

ただ雷句先生は剛速球の人なので、ど真ん中に全部描いていて。

9割ぐらいまでに描くの抑えておいて、読者がそこから答にたどり着く、能動的に考えさせる部分が欲しかったような気がします。先生のありがたい訓話になっちゃってるような……。

○ 週刊少年マガジン

週刊少年マガジンは、ずっと愛読しているのですが。

上の一見さんという意味で言えば、週刊少年誌の中でも一見さんに優しい読みやすい雑誌だったと思うのです。昔は。

それでテレビドラマをきっかけに入ってきたお客さんをつかんで、ジャンプを抑えて発行部数1位の座を奪ったんだと思うし。

ただその後、単行本が売れそうなマニア路線を取り入れようとした辺りから、苦戦が続いているような。向こうにも行けず、元にも戻れず。

読みやすさも薄れてしまって、読む漫画が減りました。昔は単行本を買わなくても読んでいる漫画がたくさんあったんだけど。

そんな中一番好きなのはダイヤのA。すっかり群像劇になっているけれど、それであれだけ引っ張れるのはすごい。ドラマと違って漫画だと難しいのに。

そして最近楽しみに読んでいるのはベイビーステップ。おう、この号は休みだ……。

○ どうぶつの国 エピソード0

本編に入る前の読み切りが週刊少年マガジンに掲載。

大山猫のクロと、旅の途中で出会った肉を食べられない大山猫セイゴの、悲しいお話。

「ここはどうぶつの国。たくさんの動物が野性の世界ではかなくも美しく生きる国。何万何億という種類の動物が暮らす美しき星。地球と呼ばれる星にそっくりな青く輝く星」

「しかしこのどうぶつの国と地球の間には一つだけ違うところがある」

「この星に「人」という種の動物はいない…」

と、あおっておいて、さあ本編へ。

○ どうぶつの国

動物達の暮らすどうぶつの国。タヌキのモノコは両親を山猫に食われたばかり。冷たい冬の川で何とかエサの魚を取ろうとしていたところ、上流からなんと赤ちゃんが流れてきた。

あまりの可愛らしさに連れて帰って育てようとするモノコ。しかし赤ちゃんはせっかく取ってきた牛のお乳を飲もうとせず、弱っていくばかり……。

面白かった!

上記二つの読み切りはすごく真面目なお話だったのですが、多分それはページ数の関係も。読み切りだと遊んでる場合じゃないから。

しかし、余裕のある時の遊びのページにこそ、その人の個性が表れるもので。

冒頭のタヌキたちのちょっと頭の悪い様子がとても楽しく、硬軟振れ幅大きい雷句先生が帰ってきた、と嬉しくなりました。

かつ、そういう遊びの部分は、ただ無駄にページを費やしているわけではなくて。そこが漫画の雰囲気を裏から支えるのです。

頭の悪いタヌキたちが、でも純粋で一生懸命で、という雰囲気ができているから、山場のシーンが生きてきて感動できて。

一話目としてはとても面白かったし、先々期待大ですね!

○ 別冊少年マガジン

仕事中なので全体ぱらぱら眺めただけなのですが。

新創刊雑誌特有の、カオスな雰囲気にあふれています。

何が受けるのか分からない横一線な感じ。可能性に満ちている。

何が一番びっくりしたかって言うと、最後に詩のページがあったことです。萩尾望都先生のイラストつきで見開き。

混沌とした感じがワクワクします。さあここから何が飛び出すのでしょう。

|

« 浦和vs山形 援護射撃 | トップページ | NOAH感想8月分 »

漫画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46606/46199604

この記事へのトラックバック一覧です: まんがあれこれ 雷句誠祭り:

« 浦和vs山形 援護射撃 | トップページ | NOAH感想8月分 »