今週の雑感記 熱い漫画
ナベ先生に用事があって、仕事のスケジュールがキツキツに。今回は温泉もなく帰宅。
そして僕のスケジュールもキツキツで、下旬ぐらいまで休みがないのです。ここ何日か寝る時間を削って作業したため、すでに疲労が。
単純労働の仕上げ作業なら何とかなるけど、頭使う作業は疲れているとさっぱりなので、とにかく寝て回復に努めます。
次の企画について、ナベ先生に相談。ページ内に入り切らないのではないかと言われました。
しかし、僕はその壁を越えて一段上に行かないと、仕事にならないと思われ。帰りの新幹線で引き続き検討。
○ 熱い漫画
仕事中、アクション漫画の話題に。アクション漫画の醍醐味は、かっこいいことと熱いことだと思うんですけど。
この二つはなかなか両立しないよね、と。
「かっこいいこと」を追っていくと、かっこいいセリフ回しになったりします。この時、それをしゃべっているキャラクターは、どこか余裕を感じさせます。また、立ち姿もかっこよく決めたいわけですが、これもやはり余裕を感じさせます。
ピンチなのに余裕を失わないからかっこいい、ということなのですが、かっこつける余裕があるならたいしたピンチではないのではないか、というジレンマも発生するのです。
さて、それに対して「熱いこと」を描くためには、ピンチであった方がいい。ピンチでもないのにむだにテンション高いと、「熱い」というより「暑苦しい」になってしまいます。
追い込まれた所でアドレナリンがドバーッと出る感じ。不屈の闘志というやつです。
ということで、アクション漫画は「クールにかっこいい」か「熱く燃える」かに分かれやすい。両立させる手もないことはないでしょうが、かなり高度で特殊な手法になると思われます。
で、そうして分かれた時に、どっちの方がいいかというのは、完全に好みの問題で。話していた相手の人は前者、僕は後者。
で、最近は「クールでかっこいい」の方が優勢のような気がして、熱い漫画の不足に僕は飢えを感じているのですが。
そこにやってきましたよ!
熱い漫画の第一人者、雷句誠先生が新連載!
今日まとめて雑誌を買ってきたので、後日感想を。
○ 歴史
SFかスポーツかだった僕の作品の題材が、ちょっと広がりを見せ始めた頃。歴史って面白いなと気付いたのです。
昔は歴史なんてさっぱり興味なくて。高校の時にはバッチリ赤点取ってました。危うく留年するところだったよ……。
今思うと、僕は、武将やら貴族やらがどうしたこうしたという政治史にあまり興味がなかったようで。
後に面白いと感じたのは、その時暮らしていた人達の様子なのでした。
で、「アンナ・アップルトンの冒険」で、19世紀末のイギリスを舞台にするのですが。
調べていて困ったのが、その頃のロンドンの様子。貴族の暮らしについての本はたくさんあるんだけど、貧民の暮らしについての記述はあまりなく。第1章書くのが一番大変でした。
今は日本の室町時代を調べようとしているんだけど、これもどうもその頃の暮らしぶりの記述が少なくて。
歴史って、その時の社会の上の方の事が残りやすくて、市井の事は埋もれがちなんだなあと感じます。
そして自分が生きている今現在という時間も、どんどんと過去に流れて歴史となって行くわけで。
例えば漫画とか小説とか、映像作品でも起きてますけど、絶版したり散逸、焼失したりで、僕が子供の頃の作品がもう見ることができないというケースもすでにあり。
昔百年というとすごく長い時間のような気がしていましたけど、だんだん年取ってくると、そんなに長いわけでもないんだとも感じて。
自分も埋もれていく過程に生きているんだと、ふと思ったりするわけです。ドキドキしますね。
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コメント
仕事は、大変ですね。
寝る時間も削るとは・・・・
投稿: AP | 2009/09/11 17:52
締め切り前にはよくあることなので、削ること自体は慣れてるんですけど、今回の場合、まったく休みなく次に行かなきゃいけないのが大変です。
頭がボーッとして、絵がいまいち決まりません(+_+)
投稿: かわせ | 2009/09/12 00:41