今週の雑感記 ブンブン休刊
仕事も忙しいし、さらにいろいろあった一週間。
大きかったのは、これ。
○ ブンブン休刊
土曜日、買い物に出かけようとして郵便受けに本が配達されていることに気付きました。差出人はポプラ社、ブンブンでした。
僕は「ケッタ・ゴール!」連載終了の後、二本ほど企画を持ち込み上手く行かず、そのままフェードアウト。いつしか雑誌も送られてこなくなっていて。
なんだろうと思って開けてみると、雑誌の他に手紙が。ブンブン休刊のお知らせ。この本が最終号。
付録に今までのブンブンの漫画の図鑑がついていて、そこに「ケッタ・ゴール!」が載っているので送られてきたようです。
休刊かあ……。
自分が連載していた本がなくなってしまうと、寂しいですね。
これで男の子向け児童誌はコロコロコミック一人勝ち。ボンボンは倒れ、ブンブンも倒れ。
同じやり方で勝負してもだめだってことなんでしょうね。
それにしても、出版不況が後ろから、地響きを立てて迫ってきている感じです。
ブンブンの前に行ってたマガジンZが休刊、今度はブンブンが休刊。
ホント、足元まで来ているのですよ。何とかこの不況の波の届かない所へ脱出しないと。
そういう事を考えての今の路線なんだけど、間に合うんだろうか。
そんな気分の時に気になったニュース。
○ 新ブラックジャックによろしく
「新ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰先生が、自身のHPで漫画の配信を開始。初日の売り上げが10万円だったとニュースになってました。
この10万円をすごいと見るか、佐藤先生ほどの知名度があってようやくそれぐらいなのかと見るか。僕はどちらかというと後者です。
要するに注目されるのは、漫画家が出版社に頼らなくても生きていけるのか、という点だと思うんですけど。
将来もし、出版界が壊滅状態になり、漫画家が自分で自分の作品を売らなきゃいけなくなったとして。
作品がテレビドラマにも映画にもなった佐藤先生ほどの知名度は、望むべくもないと思うんですよ。マスメディアが機能しているからできるわけで。出版不況極まって雑誌がどんどんなくなるような未来には、TVもヤバイと思うし。今のままでは。
となると知名度があって10万円ではまだ、前途洋々感を生み出してはくれないなあと。
このアプローチが続いていくうちに、漫画配信がもっとぐぐーっと広まっていくといいんですけど。広まってほしいなー。
そうなっても、自分の知名度はどうやって上げるんだ、という問題は残るんですけどね(^^;;)
マスメディアといえば、こんなことが。
○ 怪力 把瑠都
昨日からたくさんのお客様がこちらにいらしています。いらっしゃいませー。yahoo!ニュースの相撲の記事にリンクが貼られた模様。ありがとうございます。
新しいマスメディアという意味で、ニュースのポータルはもう機能していますね。
漫画の場合、ネット上に上手く紙の雑誌の代わりの何かができるかなあ。一見さんを取り込んで、パイを大きくしていく機能が必要なんですよね。
○ 原稿確認
さて、ブンブン休刊と聞いて、僕は一つやっていない事を思い出しました。
「ケッタ・ゴール!」の原稿は、返却されて手元にあるのですが。
実は返ってきた時に、そのままそっと部屋の隅にしまったままだったのです……。だって、ホラ、哀しみぶり返しそうだったからさ……。
しかしブンブンが休刊になってしまうと、編集部も解散です。ちゃんと全部そろってるのか確認しておかないと、後になったら連絡つかなくなっちゃう。ということで封を開けて確認。
ちゃんとそろってました。
昔の原稿ながめていると、自分がいろいろ工夫していく様子が分かります。三話目でもう、描き方変え始めている。載った一話目を見て反省したんですね。確か、思ったより主線が細くて白く見えると感じたんだった。
最近挿絵ばっかりで、コマ割った漫画原稿描いてない。描きたくなってきたなー。
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