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2009/06/16

砂の覇王 8

イラスト仕事も終わらせて、本日から次のお仕事。

○ 流血女神伝 砂の覇王 8 (須賀しのぶ コバルト文庫)

皇帝ドミトリアスの改革に貴族たちが抵抗して荒れるロゴナ宮。そこでは今一つの問題が、みなの関心事となっていた。今は無きギウタ皇国の皇女カザリナ姫、すなわちカリエが、ドミトリアスの皇妃となるのか、それとも抵抗勢力の筆頭西公の息子ミューカレウスに輿入れするのか。

悩むカリエはその中で、バルアン王子を慕う自分に気がつき、ルトヴィアを離れる決意をする。しかしそれはルトヴィアの民衆には受け入れられるものではなく……。

「でも、ワイルドな砂漠の王子様はポイント高いよ?」

仕事場で聞いた女性視点のコメント。実はカリエがいきなりバルアン王子にのぼせ上がるのがピンと来なかったのです。こないだまではバルアンを利用してやるぞという意気込みだったのに、恋に落ちるにはイベントが少ないのでは? と思って。

その疑問を口にする僕に、上のお答え。そっか、ゼロからのスタートじゃなかったのか……。少年漫画のラブコメでも、幼馴染の女の子が特に理由も無く主人公好きだったりするしな……。

しかしバルアン王子は自分の野望のためにまい進しているキャラクター。僕としては、国を変えようとがんばっているドミトリアス&グラーシカの方が感情移入できるわけで。

ミューカレウスも今は勢力争いで皇帝に対峙する側に身を置いているけど、元々国を変えなくてはという志はドミトリアスと同じ。ミュカがカリエにつぶやいたセリフ「おまえはいずれ、僕らの敵となるんだな」が、僕の気持ちとも一致してしまいます。

困ったな……。

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