今週の雑感記 NO.6
創作の栄養分を食べ過ぎたから吐き出す、と宣言し。
しかし他の仕事の予定はずらせないわけで、休み時間を削る事に。
疲れた身体に鞭打つのはつらい。しかし、ホントに食べ過ぎだったのだろう、精神的には吐き出せてとても爽快。
そういう時には手も速い。ちょっとずつ進めばいいと思ってたのに、その三倍速ぐらいで進む。なんと、今日の昼までに一段落ついた。
さて、精神的に落ち着いたところで、イラスト仕事を仕上げねば。そしたら、今月下旬は本格的にこいつに取り組めるんだ。うきうき。
○ 流血女神伝 砂の覇王 3 (須賀しのぶ コバルト文庫)
サジェに毒を盛ったという身に覚えのない罪を着せられ、再び投獄されたカリエ。このままでは処刑されてしまうと王子バルアンに直訴するが、変わり者の王子バルアンは真相には興味がないと真面目に取り合おうとしない。
追いつめられたカリエは、バルアンが寝込んだ隙に砂漠へと逃げ出す。しかし砂漠は砂嵐が吹き荒れ、人が無事に渡れるような場所ではなかった。とうとうカリエは倒れ、意識を失って……。
カリエ、タフだなあ。
カリエは明らかに何かの神様の加護を受けてる特別な子です。そしてここまでシリーズを通してで5巻。小説は漫画に比べて一冊に詰め込める話の分量が多いので、漫画だと十数巻分の話が進んでいるはず。
少年漫画的発想だと、もう今頃はその特別な資質が表に出ていて、自分の力で敵をばったばったとやっつけているはずですが。
まったくそんなことはなく、運命に翻弄されっぱなし。すごいサバイバル。
でも巻き込まれて悲嘆にくれているのかというと、そんなことは全然なくて、どうにもならない身の上だけど、しっかり立ち向かっている。そのたくましさに好感。
あとがきを読むと、この砂の覇王のエピソードは全3巻の予定だったそうです。それがすっかり伸びていると。
でもそういう時って、アイディアがどんどん沸いてきているということだから。次巻はどうなるのか楽しみ。
○ NO.6 #1 (あさのあつこ YA!ENTERTAINMENT)
完璧に管理された都市NO.6に住む少年紫苑(しおん)は、その才能を認められ、特別な教育を受けているエリート。けれど、12歳の誕生日、台風が荒れ狂う日に、お尋ね者として逃げていた少年ネズミをかくまった事から運命は一変する。
罪に問われる事さえなかったものの、特別待遇を剥奪された紫苑は、今はバイトで学費を稼ぐ苦学生。エリートとして約束されていた未来は、いまや別世界となった。そんな時、バイト先の公園で、変死体が見つかって……。
テレパシー少女蘭、時空ハンターYUKIと来て、次に手を出したのがこの作品。読んでみたら本格的なSFでびっくり。
漫画の場合、どうしても絵柄の向き不向きとかがあって、作風は固まる傾向にあるわけですけど、小説家は文体変えていろんな物書く人いますよね。こちらはかなりシリアスな近未来SF。
でもそれだけ振れ幅あっても、どれも面白いのは、作家としての腕。さすが。
この巻は完全に序章という感じで、謎を振りまいてto be continued。続き読まねば。
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