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2009/02/22

予想以上

先週の雑感記のコメントで話題になっていたのはこちらのニュースですね。

ねとらぼ:「今、漫画雑誌の編集長が集まると、お互いのヤバイ自慢が始まる」

漫画誌不況は深刻なようだ。「編集長が集まると確実にお互いのヤバイ自慢が始まる」とコミックビーム編集長が告白している。

 「今、漫画雑誌の編集長が集まると確実にお互いのヤバイ自慢が始まる」――月刊漫画誌「コミックビーム」(エンターブレイン)の編集長が、コミュニティーサイトの閉鎖に絡んでこんな告白を掲載した。サイト閉鎖については「2ちゃんでボロクソに書いて頂いて結構」としており、2ちゃんねるなどで話題になっている。

コミュニティーサイト「空間コミックビーム」は、「関心空間」のエンジンを利用したサイトで、日記や掲示板に同誌の感想などを書き込んで交流できる。2004年10月にオープンしたが、今年3月31日に閉鎖する予定だ。

コミックビーム3月号の奥村勝彦編集長コラムによると、閉鎖の理由は「銭がない」「人手がない」の「二重苦」という。

特に前者について「ここ1年は本当に『俺たちに明日はない』かもしれないと思えるようになってきた。実際はウチだけじゃなくてほかの雑誌も全部ヤバイ。今、漫画雑誌の編集長が集まると確実にお互いのヤバイ自慢が始まる。そんなワケで銭が無い。ちょっとの金も節約しないとマズイ状態」と、漫画誌業界の苦境を告白している。

この告白を受けて2ちゃんねるなどには、コミックビーム連載作品への賛否などのほか、漫画誌不況の背景に出版界の構造的な問題を指摘する声、「雑誌の数が増えすぎ」「同人界は盛況なのに」といった感想などが書き込まれている。

ITmedia News 09/2/16

編集長コラムはこちら。

【空間コミックビームについて】  (コミックビーム2009年3月号「ハッスルO村のエレクトNo.1」より転載)

あー。5年に渡ってやっとりました[空間コミックビーム]が3月一杯で閉鎖することになりました。前ページにも、そのことは告知されてますんで、内容的には重複しちゃうことになるんだけど、前ページの文章は会社的な公式見解。ここに書かれてあるのは俺の見解ということになる。んで、閉鎖する理由なんですが、

・銭が無い
昔からビームは明日なき雑誌であったが、ここ一年は本当に「俺たちに明日はない」かもしれないと、思えるようになってきた。でも、実際はウチだけじゃなくて他の雑誌も全部ヤバイってことなんだけどね。今、漫画雑誌の編集長が集まると確実にお互いのヤバイ自慢が始まる。正直、あんま健康的な状態じゃねえな。そんなワケで銭が無い。ちょっとの金も節約しないとマズイ状態なのです。

・人手が無い
皆さんご存知のように『Fellows!』を、4月から編集部から分離独立することになった。その際、人員の補充はナシ。ぶっちゃけ、人員が半減した。とてもじゃないが、本を作る以外にさける人員がいない。

以上の二重苦が、閉鎖の理由だ。すんません。長いこと御愛顧いただいたのに、俺の力不足でだらしねえ事態に陥ってしまいました。2ちゃんでボロクソ書いて頂いて結構です。誤解の無いように申し上げますが、今回、閉鎖されますのはコミュニティサイトの部分です。その他の情報部分に関しては、以下のサイトに引っ越して運営されます。

[コミックビームOFFICIAL WEB SITE] http://www.enterbrain.co.jp/comic/

正直ちょっとショックなニュースでした。

出版不況がニュースに取り上げられるようになる以前から、苦しくなるなという予想はしていたのです。少子化しているし、ネットとお客さんの奪い合いになるし、元々それで低下傾向にあったし。

でも僕の予想は。

①メジャー誌と呼ばれるような雑誌がその影響を大きく受ける。

②そこでマイナー系に大手も参入してきているので、特にメディアミックス展開しているような雑誌は過当競争で苦しむ。ただ、そこのお客さんが減るわけではない。

③独自ポジションを築いている雑誌はわりと安泰。

というものでした。で、コミックビームは③だったわけですよ。

独自ポジションでお客さんは少ないから、編集長の言うとおり一見「明日なき雑誌」なんだけど、ついてるお客さんはコアな漫画好きの人達なので、ずっとついてきてくれるのだろうと。

なのにこの状態。ヤバイ。予想よりひどい。

予想に基づいて遠回り大作戦敢行中なんだけど、予想がずれてるってことはそっちもずれるってことで。急げ急げ。

そしてコミックビーム、がんばって下さい。僕は竹本泉先生のファンなのです。

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日記・つぶやき2009」カテゴリの記事

コメント

ビームは前から危ない危ないって言ってたけど、いよいよなのかな・・・
こういう個性的な雑誌は残ってほしいですね。
羽生生純さんとかいましろたかしさんとか好きだし。

でも自分の好きなものがどんどん売れなくなってくようなこの感じ。
ビームが危ないのもすごくわかる気がする。
自分の趣味が時代とどんどんずれてくのを肌で感じる今日この頃。

こないだ『中春こまわり君』読んだらすっごいツボだった。
こういうのって売れるのかな?
すっごい気になる。

私、紙媒体がだめになっても漫画そのものは別の媒体に形を変えて生き残るだろうって思ってるから、そこはあんま心配してない。
むしろ今までと違う読者にアプローチできるんではないかという期待さえある。

でも一番怖いのはこの世間とのずれがどんどん大きくなってくことだね。
読者の心にどうやって入っていけるんだろう?って思うよ~

投稿: るるこ | 2009/02/22 02:31

こういう雑誌の好きな漫画あげると、個性がはっきり出るね(笑)。
 
ずれについては僕も感じてる。ただ、世間とずれてくというより、元々非主流派で、こういう後退局面で絞り込みが起きちゃってると、業界からはみ出してしまうという感じ。
僕は下ごしらえしっかりした話が好きなんだけど、それだとまさに「バクマン。」で描いてた状態。
載るものが絞り込まれたら、当然お客さんも絞り込まれると思うんだよねー。
 
るるこさんの感じてるずれにも、けっこうこういう要素も混じってるんじゃない?
 
10年で日本人が全員入れ替わったわけじゃないんだから、そう簡単に人は変わらないはず。今たまたまそういうお客さんがお店に来ていないだけだ、と信じてるんだ。
そういう意味で、紙媒体の次がとても気になるなあ。

投稿: かわせ | 2009/02/22 11:55

個性出るね~(笑)

私は『Dr.スランプ』『北斗の拳』の頃のジャンプとか、島耕が課長だった頃のモーニングとか、20歳半ばくらいまでは結構世間の主流派と趣味が一致していたような気がするのだけど(^-^;

自分が中年になって趣味も中年ぽくなったってこともあると思うけど、世の中のニーズも、時代を反映してか大きく変わった気がするな~。
特に今の30歳より下の読者とは接点がなかなか見出せない・・・気がする。
なんか漫画に求めるものが違う感じ。
同業者にも「あなたに売れる気があるとは思えない」とか言われて。
「そんなにずれてるぅ!?」って思う(笑)


かわせくんの描こうとしてる事は、時代や流行り廃りに惑わされない、普遍的なテーマって感じがする。
じっくり描いていけば一定数の読者はちゃんとついてくれるんじゃないかな~。
アンケート至上主義の現状では読者に届けるまでが大変だけど・・・

紙媒体の次、とりあえず携帯配信は相変わらず伸びてるよね。
携帯で漫画を読む奴がこんなにいるなんてびっくりだ。
ただ携帯配信はまだ過渡期って気がする。
次何が来るか・・・その辺は出版社とさらに新しい技術革新が結びついて現れるんじゃないかと(無責任に丸投げてみました(^-^;)

投稿: るるこ | 2009/02/22 18:28

売る気あるのかみたいなことは、僕も言われる(笑)。

全体として人はそんなに変わってないはずだと思いつつ、10代20代の読者は気になるね。
ドラゴンボール後の、アンケート対策がバッチリ取られた漫画で育ってるわけじゃない? それが好きだった子が漫画読み続けてるわけだから、漫画ってこういう物というイメージは違うかもしれない。

自分の好きなやつだと、「がんばれ元気」とか「六三四の剣」とか、少女漫画だと「キャンディ・キャンディ」がそうだけど、子供から大人へというような、大河ドラマをあまり見かけなくなった。
他にも、子供向け、少年少女向けの漫画ではあまり扱わなくなったものが、あるんじゃないかなあ。
そういう影響はあるような気がする。

中年になったから、とは決して考えないんだ。怖いから(^_^;;)

投稿: かわせ | 2009/02/23 12:34

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