2008年のかわせひろし
年末恒例、今年の総括。
遠回り大作戦は来年頭で二年を経過します。そろそろちょっとした形になってくれてもいいのにと思うけど、でも、すごい遠回りしてる自覚もあるので、まだまだかかるかもと思ったり。
ただあの時感じた将来に対する不安は、この二年で実際形として出てきていて、やっぱり勘違いではなかったのだなと。雑誌もいくつか潰れたし、本屋さんも潰れたし。
最近、近所の小さな文房具屋さんが店頭で売っていた雑誌が、なくなっていることに気がつきました。他にももう一軒。小さな事だけど、確実に進行しているのだなあと思わされます。
こういう退却戦の時は、どうしても安全策を取りたくなるもの。でもみんなでそこに殺到したら、ものすごい厳しい椅子取りゲームになる。
そこで勝つのは、元々そこに座っていた人か、多少ずれていても圧倒的な腕前でそれをカバーできる人。
どちらでもない僕は、他の発想で生き残らなくてはなりません。独自の立ち位置をどうやって確保するか、どうやってそこでご飯を食べるか。
よくこういう話題取り上げてますけど、ただ悲観しているわけではないのです。僕は漫画の力、物語の力は信じてるから。だってそれで自分の人生決めたわけだから。
面白いもの描けば、喜んでくれる人はちゃんといる。面白く描けるかどうか、自分の腕の問題だけ。そこは全然揺るがない。
ただ、技術の進歩やライフスタイルの変化で、ビジネス環境が変わってきてるわけで、そこのところをどうするか。どうやったら、お客さんのところに届くのか。それをしつつ競争相手にも勝たないと。
環境はどんどん変化して行くと思われます。闘いもまだまだ続きます。
さて、重い話はここまでで、今年起きたいい話としては。
手伝いに行ってる先々が順調なのはいいですね。仕事場明るいし。
特にナベ先生の所では、話の展開が最初ゆったり目だからどうだろう、と二人でヒヤヒヤしてたんですが、単行本も出て順風なようで。
そうなればこれから先の話はもっと盛り上がる予定なわけで、そういう話をしていると燃えてくるし。このまま進んでほしいです。
自分についてだと。挿絵の仕事が来たのにはびっくりしました。
昔々中途半端になってしまった企画「Nano-matic」にけりをつけようと、同人誌にすべく仕上げに奮闘していたら、その企画のあとに手掛けてやっぱり途中で頓挫した「プリンセス・プラスティック」の仕事がやって来た。なんか運命的。
あの時持ち込んでいた先のマガジンZが、同時期に休刊発表されたのは哀しい運命でしたけど。来月で最後なんですよね。
この仕事はまだまだ続くので、コツコツがんばろうと思います。
それではみなさん、よいお年を。
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