今週の雑感記 追いついた
気は急いても筆は進まず。
今回はメカが多いので。
でももうちょっと。
がんばれ。
○ 打ち合わせで
金曜日の打ち合わせ。まだきちっと決まってないんだけど、漫画の仕事じゃないのです。
で、話しているうちに、今紙媒体はどんどん落ち込んでいるから、漫画家もあぶれちゃうし大変だ、というような話がチラッと出て。
そうなんですよねえ。
その変化に対応しなくちゃと思うんですよ。
そこでそのための研究とか実験とか、先々のための企画を進めたいんだけど、人は霞を食べて生きてはいけず、一生懸命働くとそのための時間がなくなっていくという、ああジレンマ。
どこかでまとまった時間がほしいなあ。
ラノベ読みも最初は研究だったんだけど、どうもそっち方面は自分の参考にならない気配です。でも楽しいから読む。
○ 我が家のお稲荷さま。 6 7 (柴村仁 電撃文庫)
ある日、透とクーは、被害妄想満載でとっても気弱な付喪神、岩薙(いわなぎ)と出会う。岩薙は人の姿でケーキ屋さんを営んでいるが、その性格が災いしてか、ケーキは美味しいのにさっぱり売れていないのだという。
そこでコウも呼び寄せて、三人は店を手伝うことにする。クーの妖術とそれにお色気作戦で、お客さんは押し寄せケーキは完売、大成功。
そのころ昇は、三槌家の当主である自分を訪ねてきた謎の人物、木蓮と出会う。少年とも少女ともつかない木蓮は本当に謎の人物で、謎の追っ手に追われていた。一件関係なさそうな二つの事件。しかしこれが……。
前の巻の感想で、佐倉さんがヒロインぽくなってきたと書きましたが。
ライバル宮部さんのほうが一歩前進! どうなる?
さて、真面目な話。この作品はコメディータッチの作品で、キャラクターに濃い目の味付けがなされています。小説の場合、姿形で印象付けるのは漫画より困難で、その分、性格や口調の重要度が増すのですが。
やりすぎると人物が100%作り物になるし、難しいところ。
僕はこの作品のキャラクター造形が、しっとり実在感があっていいなあ、と思っているのですが、その辺のバランス感覚が見事です。
という事で続いて7巻。こちらは短編集。
既刊に追いついてしまった。最近は年一冊ペースみたいだけど、次はそろそろ?
○ 狼と香辛料Ⅱ (支倉凍砂 電撃文庫)
狼神ホロと旅を続けることになった行商人ロレンス。港町パッツィオでの銀貨騒動で儲けて仕入れた上等の胡椒を武器に交換し、北の教会都市リュビンハイゲンで大きな取引を目論む。
しかしその目論見は外れ、逆に負債を背負ってしまった。このままでは破産する。ロレンスは一計を案じて、危ない橋を渡ろうとするのだが……。
この作品の魅力は、細かい駆け引きが書かれていることだと思います。ロレンスが商人相手に仕掛ける、商売上の駆け引きも臨場感があって面白いのですが。
さらにホロとの間の駆け引きが面白い。一筋縄ではいかない賢狼ホロと、それに振り回されながら、なんとか一矢報いようとするロレンス。
お互い好意を持っているくせにと、とても微笑ましく読めるのです。
基本ホロの方が上手なのに、最後のところで判定負けなのが、かわいくていいですね。
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