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2008/09/20

今週の雑感記 贅沢な描き方

ウチのパソコン君との相性も悪いのか、IE7では記事も投稿できないという大ピンチ。

Firefoxさんに助けを求めました。

ここの管理画面も見やすくなって、いい感じ。

あまり詳しくないんで、少しずつ勉強して、使いこなそうと思います。

○ 贅沢な描き方

梅木君の次回作のネームに、アドバイスを求められ、言ったセリフ。

「せっかく同人誌でページ制限ないんだから、増やしちゃったら?」

梅木君にオマケ漫画のネームを見せて、アドバイスを求め、言われたセリフ。

「ブログに載せる漫画なんだから、ページ増やせばいいじゃないですか」

どちらもちょこっと直せばいいところに対するアドバイス。とっても簡単。

ところがこれが商業誌に持ち込んでいるネームだと、ページが決まってたりするので。

増やしちゃえば簡単に直せるところが、できなかったりします。

そうするとあっち詰め、こっち詰めで、このコマ動かせないのにどうすべえとか、画面構成は複雑になるし。

仕方ないから何コマか削ると、エピソード箇条書きみたいな感じになって、つまんなくなったりするし。

もう大変です。

そう考えると、「ページ数はネーム次第」で描いていいのは、とても贅沢な描き方だよなあ、と幸せ感じるのです。

直すから、また載せるの先送りになった、という話なんですけどね。(^^;;)

○ キーリ 死者たちは荒野に眠る (壁井ユカコ 電撃文庫)

身寄りもなく、寄宿学校で暮らす14歳の少女キーリ。彼女は死者の霊が見える、霊感の強い少女で、そのために友達もいなかった。

ある日キーリは街角で、不死人のハーヴェイと、ラジオに取り付く亡霊の兵長に出会う。自分と同じように霊が見える二人に興味を持ったキーリは、休みを利用してついていくことにして……。

物語を作る上での注意点として、「ストレートなセリフの使い方」というのがあります。ほんとの気持ちというのは、セリフに出しちゃうと薄っぺらくなってしまうもの。だって、口ではなんだって言えるから。

でも楽なんで、ついストレートなセリフに頼ってしまいがちです。そうじゃないところできちっと演出できるかどうかが、難しいところ。

その点この作品はとてもよかった。口数少なくてちょっと暗い子なキーリ、無愛想なハーヴェイ、そして兵長と、三人の仲がだんだん深まっていく雰囲気が、上手く書かれています。

ポロッと漏れる一言とか、ちょっとしたしぐさとか、そういう部分に気持ちが詰まってて、じんわりしました。

○ 我が家のお稲荷さま。5 (柴村仁 電撃文庫)

クリスマスも近づく頃、鈴ノ瀬町では「灰色の狼人間が夜な夜な人を襲っている」という噂がたっていた。しかもそれは、ただの都市伝説ではなく、実際に昇も、放課後の学校で襲われた。

いったい何が起きているのか、どうやらクーは真相を知っている様子。そんな時、昇は、学校でも噂の美少女、宮部紅葉からクリスマスコンサートに誘われて……。

宮部さんは学園祭の時にちょこっと出てきたキャラクター。そういうとこから仕込んであったのか。この作品は、口ざわりのいい軽い文体で楽しい話なんだけど、骨の部分がしっかりしているのが、好み。

そして。

昇に恋心を抱いているのにさっぱり報われない女の子、佐倉さん。今まで話の本筋とはさっぱり違うところで、彩りを添えているだけでした。

僕も「コメディーの場合、ずっとこの役どころの可能性もありますが…」などと書きましたが。

次回へ続く引きのところで、急展開!!

俄然、ヒロインっぽくなってきた!! 次が楽しみです。

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