今週の雑感記 贅沢な描き方
ウチのパソコン君との相性も悪いのか、IE7では記事も投稿できないという大ピンチ。
Firefoxさんに助けを求めました。
ここの管理画面も見やすくなって、いい感じ。
あまり詳しくないんで、少しずつ勉強して、使いこなそうと思います。
○ 贅沢な描き方
梅木君の次回作のネームに、アドバイスを求められ、言ったセリフ。
「せっかく同人誌でページ制限ないんだから、増やしちゃったら?」
梅木君にオマケ漫画のネームを見せて、アドバイスを求め、言われたセリフ。
「ブログに載せる漫画なんだから、ページ増やせばいいじゃないですか」
どちらもちょこっと直せばいいところに対するアドバイス。とっても簡単。
ところがこれが商業誌に持ち込んでいるネームだと、ページが決まってたりするので。
増やしちゃえば簡単に直せるところが、できなかったりします。
そうするとあっち詰め、こっち詰めで、このコマ動かせないのにどうすべえとか、画面構成は複雑になるし。
仕方ないから何コマか削ると、エピソード箇条書きみたいな感じになって、つまんなくなったりするし。
もう大変です。
そう考えると、「ページ数はネーム次第」で描いていいのは、とても贅沢な描き方だよなあ、と幸せ感じるのです。
直すから、また載せるの先送りになった、という話なんですけどね。(^^;;)
○ キーリ 死者たちは荒野に眠る (壁井ユカコ 電撃文庫)
身寄りもなく、寄宿学校で暮らす14歳の少女キーリ。彼女は死者の霊が見える、霊感の強い少女で、そのために友達もいなかった。
ある日キーリは街角で、不死人のハーヴェイと、ラジオに取り付く亡霊の兵長に出会う。自分と同じように霊が見える二人に興味を持ったキーリは、休みを利用してついていくことにして……。
物語を作る上での注意点として、「ストレートなセリフの使い方」というのがあります。ほんとの気持ちというのは、セリフに出しちゃうと薄っぺらくなってしまうもの。だって、口ではなんだって言えるから。
でも楽なんで、ついストレートなセリフに頼ってしまいがちです。そうじゃないところできちっと演出できるかどうかが、難しいところ。
その点この作品はとてもよかった。口数少なくてちょっと暗い子なキーリ、無愛想なハーヴェイ、そして兵長と、三人の仲がだんだん深まっていく雰囲気が、上手く書かれています。
ポロッと漏れる一言とか、ちょっとしたしぐさとか、そういう部分に気持ちが詰まってて、じんわりしました。
○ 我が家のお稲荷さま。5 (柴村仁 電撃文庫)
クリスマスも近づく頃、鈴ノ瀬町では「灰色の狼人間が夜な夜な人を襲っている」という噂がたっていた。しかもそれは、ただの都市伝説ではなく、実際に昇も、放課後の学校で襲われた。
いったい何が起きているのか、どうやらクーは真相を知っている様子。そんな時、昇は、学校でも噂の美少女、宮部紅葉からクリスマスコンサートに誘われて……。
宮部さんは学園祭の時にちょこっと出てきたキャラクター。そういうとこから仕込んであったのか。この作品は、口ざわりのいい軽い文体で楽しい話なんだけど、骨の部分がしっかりしているのが、好み。
そして。
昇に恋心を抱いているのにさっぱり報われない女の子、佐倉さん。今まで話の本筋とはさっぱり違うところで、彩りを添えているだけでした。
僕も「コメディーの場合、ずっとこの役どころの可能性もありますが…」などと書きましたが。
次回へ続く引きのところで、急展開!!
俄然、ヒロインっぽくなってきた!! 次が楽しみです。
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