今週の雑感記 また熱出た
下がったと思った熱がぶり返し。
今度はのどまで痛い。
扁桃腺炎だって。
本日の川崎戦@国立、行く気マンマンだったんだけど。
薬飲んで大人しくしています。しょんぼり……。
○ シュプルのおはなし Granpa's Treasure Box (雨宮諒 電撃文庫)
お母さんが畑仕事に出ている間、幼いシュプルはおじいちゃんの家に預けられている。でもシュプルは寡黙なおじいちゃんがちょっと苦手。おじいちゃんの家では、話しかけられないように、いつも本を読んで過ごしていた。
そんなシュプルはある日、こっそり入った物置で、大きな木箱を見つける。中にはいろんな物が入っていて、それを見たシュプルはひらめいた。分かった、これはおじいちゃんの宝箱だ! 宝箱の中身を手に取って、シュプルは想像の翼をはためかせ、お話を作っておじいちゃんに話し始めるのだった……。
おじいちゃんも孫と仲良くしたいんだけど、どうも口下手で、お互い様子を探りあうようになっちゃう。そんな二人が、宝箱をきっかけにちょっと仲良くなりましたというお話。シュプルの語るお話が、小さい子供にしてはやたら大人びているのはご愛嬌。
お話の中では、いつも主人公がシュプルで、相棒はいつも読んでいる本の登場人物ムルカ。そのため筋は大人びた話でも、どこか児童文学のような雰囲気で、いい感じでした。
○ 七姫物語 (高野和 電撃文庫)
先王が倒れ、群雄割拠となったある大陸。先王の隠し子とされる姫君を擁立した七つの宮都市が、大陸の統一を目指し覇権を争っていた。
しかし、七宮カセンの姫に選ばれたのは実は先王の隠し子などではなく、テン・フオウ将軍と軍師トエル・タウに拾われた孤児、カラスミ。素性を偽る三人が、天下を目指す物語。
ファンタジーでもSFでも、異世界を扱う物語は、その作られた世界観が、好きな人には魅力になりますが、逆にぱっと見、敷居の高さにつながることもある諸刃の剣なのです。
そこをカバーするのがキャラクターの魅力。キャラクターに魅力があれば、それに引っ張られて高い敷居も越えられる。
どこから来たのか素性の知れない、自信家のテンとトエル、その二人に担ぎ出された少女カラスミ、それを守る無口な護衛ヒカゲ。さらに敵役の姫や、ちょい役のはずの姫お付きの人達までいい味出してて、キャラクターに引っ張り込まれる物語でした。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ストグレ!(2024.08.15)
- 白をつなぐ(2023.12.23)
- セントエルモの光(2023.11.29)
- 今週の漫画感想 破廉恥の力(2023.09.01)
- どんまい(2023.09.08)
コメント