今週の雑感記 王国神話
やりたいこと&やらなきゃいけないことが重なって、バタバタな一週間。
創作関係でやりたいことがいくつか。でもどれも、すぐにお金にならなそうなアイディアなのが困り物。
身体が五個ぐらいあれば一気に出来るけど、と妄想。でも、そのうちちゃんと仕事しているのは一人になっちゃうから、食費が足りないよなあ。
あ、読書する係もほしいから、六人だ(笑)。
○ 王国神話 空から降る天使の夢 (明日香々一 富士見ファンタジア文庫)
シスルーン国の王子ディオンは、子供のころ、自分の部屋のバルコニーで倒れていた幼い女の子を助ける。その子は記憶を失っていて、自分の名前も家も忘れ、言葉さえ失っていた。
すっかり王子になついたその女の子オルフィナは、子供のいない侯爵家に養女として迎えられ、美しく育った。しかし、なんとオルフィナは、この世界を創った大地の女神だったのだ……というファンタジー。
「第15回ファンタジア長編小説大賞最終選考会で物議をかもした問題作、ついに登場!」と、表紙カバーのアオリ文にあったから、どんなすごい問題作だろうと思って読んでたんですが。ここかと思うところは特にはなくて。
ベタベタ甘々のラブストーリーでした。
そこがよかった。ベタ甘ハッピーエンドを貫いてくれると、読み終わったあと、ほんわかいい気分。
○ 量産型はダテじゃない! (柳実冬貴 富士見ファンタジア文庫)
戦闘用アンドロイド、アルティメット・ドール(UD)同士の激しい戦争が続いている世界。主人公の天才技術者ヘキサは、壊れた味方UDにスペシャルパーツを送り届ける任務中、敵に襲われ、砂漠のど真ん中に撃墜される。
なんとか目的地へと向かう途中、打ち捨てられた研究所を発見。そこにはたくさんのUDが眠っていた。それを起動して、護衛に使おうとしたが、そこにあったUDは十数年前の、低コストと頑丈さがとりえの量産型UD。がっくり来るぐらいのポンコツだった……。
なぜか侍言葉のポンコツUD、ナンブが活躍するお話。普段はコメディーなんだけど、クライマックスは大熱血アクション。
「気合と根性!」を合言葉に、自分より格上の敵に立ち向かうナンブ。ものすごいテンションでした。
○ 黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで (細音啓 富士見ファンタジア文庫)
物の名を歌い上げる事によって呼び出す技術、名詠式。それを教える学校トレミア・アカデミーに転入してきた少年、ネイトは飛び級の13歳。
しかも彼の専攻は、誰も聞いたことがない夜色名詠。名詠式は色で分けられ、赤、青、黄、緑、白の五色しか知られていないのに。そんな謎の少年がやって来た学校で、大事件が発生し……。
この話、あらすじまとめるの難しい。主人公ネイトと書いたけど、主要四人の想いが錯綜する、複雑な構成になっている。
それでもすいっと引き込まれ、すんなり最後まで。みんなの想いが伝わってきて、面白かったです。
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