あの日のボツのこと 2
というわけで、昨日の続き。
2007年早々の企画会議で、編集長の「絵柄が……」という一言でボツ。
この事態を受けて、僕は考えました。
実は絵柄ではねられるのは、この時が初めてではありませんでした。過去にも二度ほど。
なのでこの時も、まだ力不足か、と納得したのですが。
問題は、一発で通ってしまったネームの方でした。
落ちたショックで冷静になったのです。それまでは、人生初の打ち切りを食った後なので、かなりあせっていました。とにかく次を載せなきゃと、そればかり考えていました。
実は僕には絵とともに、話作りにも問題点がありました。地味に長くなるのです。必ずそれを指摘され、派手なネタを入れろとてこ入れされてきました。
しかし地味に長くなるのには理由があります。描きたいものがあるからなのです。
きちっと伏線張らないと、描きたいものがただネタを並べただけで、火の通っていない生煮えになってしまう。確かに人目を引くネタをばんばん入れた方が、アンケートは動くかもしれないけど、それで生煮えになるなんて、いやだ。
いつもはそれで、すったもんだになるのですが。
この時はならなかった。描きたいものがなかったからです。
こんなことしてちゃだめだ。
それが僕の結論でした。
つづく。
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