今週の雑感記 ストレート
図書館への道すがら、キャッチボールする親子。小学生の男の子は、カーブの習得にいそしんでいる様子。
昔、僕もがんばったものだ。懐かしい。
水曜フットサル。出かける時、なぜか一度外したタイヤロックをもう一度つけ、バイクにまたがる。
駐車スペースから動かそうとして、それに気付く。通りすがりのおじいさんに笑われた。
(#・・#)ハズカシイ
○ 抗いし者の系譜 逆襲の魔王 (三浦良 富士見ファンタジア文庫)
最初のシーンが、勇者と魔王のラスボス対決。そこで勇者に魔力を奪われてしまった魔王、命からがら部下によって救い出される。
そんな魔王が勇者に復讐すべく、雌伏の時を経て勇者の目前に立つ、という、逆転の発想の物語。
「普通はこれが常識」となっているところに、一つ逆転の発想を入れると、オチが読めなくなる。勇者が魔王を倒すなら普通だけど、そこが逆。勇者も悪い人ではないし、いったいどこに落とすのか。
オチが気になって、一気に最後まで読みました。
○ 戦鬼 ‐イクサオニ‐ (川口士 富士見ファンタジア文庫)
冒頭、村で捕まっていた鬼が、意外なことに主人公。そして敵は、犬、猿、雉の妖を従えた……桃太郎?
という事でこちらも逆転の発想。桃太郎が悪い奴で、それに鬼ヶ島を攻め滅ぼされた鬼が、復讐する話。
日本の神話を絡めて、桃太郎を怪物に仕立て上げてます。以前、僕も桃太郎を題材に漫画描こうとして、いろいろ調べたんだけど、あのネタにこういう使い方があったか、と感心。
○ 紅牙のルビーウルフ (淡路帆希 富士見ファンタジア文庫)
盗賊に拾われ育てられたお姫様が、謀逆の叛臣を討ち取るというお話。
盗賊に育てられたため、すっかりじゃじゃ馬に育ってしまったお姫様が、生き生きしていていい感じ。
けれん味なくまっすぐ直球だったので、とても爽やかに後味よかったのでした。
○ ストレート
先の二つは、最初の発想は逆。最後のは王道。
だけど、どちらもそこから真っ直ぐストレート。主題に対して、真正面に進んでいく感じ。
いろいろ読み進めてきたけれど、やっぱり小説でもそういうのが好きみたいです。
さらに。
漫画でも小説でも、エンターテインメント作品は、美味しい要素てんこ盛りの作り方のほうが優勢。ビジネスモデルとして薄利多売なので、お客さん絞り込むような描き方は危険だから。
そんな中、書きたい主題に真っ直ぐだと、好感度大。爽やかに感じます。
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