今週の雑感記 SAKURA-ment
土曜日、FC東京戦勝利の勢いを借り、朝まで粘って作業をひと段落。話のアウトラインを作る。がんばった。
しかし、終わった途端、足りない部分に気付いたので、そこから手を入れてかないと。がんばれ。
手伝い仕事に何日か。
バイク通勤だったんだけど、そういう日に限って、五月とは思えない寒い日で。凍えながら走行中、ヘルメットの中で鼻水たれそうになって、大弱り(笑)。
最近ライトノベルの感想を書いているけど、これにどれだけの需要があるのかと、ふと思う。でもまあ、何の感想書いても、流行を素通りする性格だから、需要は疑問符付きか(笑)。
むしろ自分の備忘録として重要なので、今日もメモメモ。
○ トウヤのホムラ (小泉八束 富士見ファンタジア文庫)
古来より神様を奉る一族に生まれた男の子が、なんと二千年前の神様の生まれ変わりだった、というお話。
ところが、その力に恐れをなした大人たちにより、男の子は軟禁状態にして育てられ、すっかりひねてしまった、というのがこの話のミソ。
最初はちょっとさめた感じで書かれている少年の、溜め込んでいた積年の恨みは半端ではなく、神様として覚醒していくにつれ、一族に対する復讐心がどんどんあらわになって行く。
それに対して、一族の次期当主候補として、少年を使う少女。切れ者で感情を表に出すことなく、理詰めで動いているんだけど。
ちらちらと垣間見せる彼女の本音。どうやら昔から、彼の事を想っているらしい。
どっちへ転がっちゃうんだろう、という危うい緊張感が、ピンと張られた糸のように作品を貫いています。
そんな背すじの通ったお話でした。
○ SAKURA-ment ~真夏の桜に約束を~ (和井契 富士見ファンタジア文庫)
よかった。
オカルト研究家の親戚の叔母さんが作ったホムンクルス(人工生命体)の女の子の世話を押し付けられた主人公。その女の子がとにかく主人公になついてる。
実は主人公は、小さいころに悲しい事故で心に傷を負っているんだけど、ヒロインと暮らして心通わせていくうちに、その傷が癒されていく。そして……というお話。
最初小学生、途中で急成長して中学生の容姿になるヒロイン。お兄ちゃんと慕っている従姉妹の双子の女の子達。設定を見ると萌え萌えな展開に流れても不思議じゃないんだけど。
真面目な話と半端になると、良くない。そっちに流れずに、主人公とヒロインの心の交流、お兄ちゃんを心配している双子達と、ひたすら情緒の部分を書き切ろうとがんばっているのに、好感度大。
その情緒に揺り動かされ、読後、心がしっとりする作品でした。
○ αだより (新井素子 コバルト文庫)
「ブラック・キャットⅢ キャスリング後編」に収録された、「星へ行く船」シリーズの番外編。
これが最後のエピソード。最後まで読んだぞ。20年来の宿題を済ませた気分で、充実感(笑)。
新しいのをいろいろ読もうとしているんだけど、他の20年来の宿題を済ますのもいいかも、と思っている今日この頃。
○ 露天掘り
最近、身の回りでもラノベ流行り。
ところが。
みんなは、アニメになったとか、評判を聞いたとか、そういうところから読んでいるんだけど。
これを機会に、今まであまり読んでこなかったこのジャンルの全体を把握しよう、と思った僕は、一つの作品を追っかけるのではなく、まず浅く広く掘る事にまい進中。ある程度広げて、それから深く掘る予定。気分は露天掘り。
こういう所が、流行を素通りする性格。みんなの話題に追いつくのは、まだまだ先になりそうです(笑)。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ストグレ!(2024.08.15)
- 白をつなぐ(2023.12.23)
- セントエルモの光(2023.11.29)
- 今週の漫画感想 破廉恥の力(2023.09.01)
- どんまい(2023.09.08)
「日記・つぶやき2008」カテゴリの記事
- 2008年のかわせひろし(2008.12.31)
- 宇宙大戦争(2008.12.13)
- まず一つ終了(2008.12.12)
- 新監督は(2008.12.08)
- 今週の雑感記 なだらかな山(2008.12.20)
コメント