今週の雑感記 遊び人奉行 後始末記
雪に降り込められた日曜日。買い物に行くのがめんどくさくなった僕の、昼ご飯。
ケチャップサンド。
食パンにケチャップを塗る。お終い。
バリエーションとして、マヨネーズサンドがあります。具なしだけど、ジャムだって塗るだけなんだから、ありだ、と一人納得。けっこう、好き(笑)。
水曜も雪。早い来客を見送った後、やはり買出しがめんどくさくなる。
卵かけご飯に焼き海苔。おかずなし。
でも実は、子供の時から卵かけご飯はご馳走。大好き。
卵かけご飯でおなかいっぱいになると、しあわせ。安上がりにできてるなあ(笑)。
○ 遊び人奉行 後始末記 (一丸 ビックコミックオリジナル)
時代劇「遠山の金さん」で有名な北町奉行、遠山左衛門尉景元(とおやまさえもんのじょうかげもと)が、実は……というお話。
以前載った読み切りの続編で、今回は前後編。
ろうそく問屋秋田屋の女中、おはる。よく働く看板娘と評判の子が、実は泥棒一味大和屋の人間。
看板娘の顔から、泥棒一味の顔へと変わる、2ページの演出が見事。実に的確で印象深い。
○ 風の大地 (作・坂田信弘 画・かざま鋭二 ビックコミックオリジナル)
「人の声を聞き過ぎると自分が消えちまうぜ。だが聞かな過ぎても消えちまうんだな、これが。(中略)片寄っちゃいけねえぞ、立つも歩くも真っ直ぐ立ちが一番だ。真っ直ぐに立ってりゃ、有難え声だけが身に飛び込んでくる。姿勢が大切だ。身も心も傾けるな、傾きゃ終わるぜ」
そうなんだよねえ。でもそれが、難しい。
大人向けの漫画って、描いたことないけど。
しっかりした言葉を持ってないと、裏打ちのない机上論じゃ、大人の読者には見抜かれちゃうから、大変そう。
○ 続・好きなものを描け
先週このテーマで記事を書いたところ、今週、好きなものを描かなかったら、筆が進まなくなった、という相談事。タイムリー。
それもまさに、打ち合わせの末、方向性を変え、好きな所が削れてしまった事例。
僕も経験あるけど、本気で進まないんですよね、そういうネーム。
とにかく載せるのが先決だから、細かい好みが削れたぐらいなんだ、と自分に言い聞かせて描くんだけど、ダメなんですよ。
テクニック的にこうしてこうすればお終い、というのは分かってて、そう描いて。
それを自分で読んで、「うわー、小手先で魂こもってない……クソだ、こんなの……」と自己嫌悪する、悪循環。気力がどんどんなくなっていく。
僕は結局、漫画描いてて楽しいという前向きなエナジーがみっちり詰まったネームにしないと、絵的にはアレだし、お客さんに売るもんないでしょう、と思ったので、万難を排して好きなものを描け、と決意したんですが。
万難を排するっていうのも、難しい。単純に真っ直ぐ行って玉砕じゃ、だめで。直球にも、針の穴を通すコントロールというものがあり。
相談を受けたネームは見たところ、そこまで小手先オンリーになっておらず、ページ制限的に苦しいけれど、がんばれば、好きなものをちゃんと入れて、針の穴を通せそうな感じでした。
そして、人の相談事だけではなく。現在、企画提出後例のごとく、即座に次弾装填に入っている僕としても。
次書こうとしているジャンルの、業界コンセンサス的に通りそうなやつはああいうの、というのはすぐ分かったけれど、じゃあ好きかと自分に問うと、いまいち乗り気でない答え。
どういう角度で切り込むと、ズバッと通せるのかな、と思案中なのです。
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