2007年のかわせひろし
今年はチョコチョコとアシ仕事をしつつ、自分のをなんとかしようとしていた一年でした。お手伝いさせていただいた先生方、お世話になりました。
その中で一番の大仕事は、今年終盤、またハーメルの仕事を手伝う事になったことでしょう。
びっくり(笑)。
けっこう急転直下で決まったんですよね。来年は行ったり来たりで、忙しくなりそうです。
というか現在すでに、生活リズムの変化をうまくこなせず、自分の仕事が滞り気味。なんとかせねば。
さて、自分の方はと言えば。
今年は水面下に深く潜行していて、全然結果に繋がってませんが。
ただ、まあ納得ずくなので、仕方ないと。
ちょっと作戦変更したので。
昨年打ち切り体験して、色々考え、路線変更したけど、うまく行かずに年越し。
さらに年末提出しておいた企画も、年頭にボツ。
ここで、とにかくすぐに仕事を取ろうとあがくのをやめて、一歩引いて、考えた。
うまく行かない理由として、力不足という事の他に、ミスマッチだという事があるよなあと。
漫画、正確に言うと商業漫画って、雑誌に連載して人気アンケートを取り、その結果で連載続行か打ち切りかが決まるという性質上、後ろ重心の話を描くと、まずいんですよね。
最初から楽しめるように前重心で描かないと、載せる方も、読む方も困る。
力尽くで後ろ重心の物を読ませることも不可能じゃないけど、よっぽど力が要る。
で、小説にチャレンジしてみたんですよ。
小説は一冊書下ろしというパターンが基本なので、漫画で後ろ重心とされちゃう話も、一冊に収まるから。
僕はもともと、原作付き絵描きの仕事と原作者なら、原作者になりたい、という感覚。それで佐々木君と組んで仕事してたり。
なので、もう一歩向こう側に踏み出してみました。
ブログに載ってるのが、最初に書いてみたやつ。最後まで書き切る胆力があるかを、試してみた。なので、もうデコボコで稚拙な話ですが、テクニックは書いてるうちに付くでしょう。(←希望的観測)
どっちにしろ、何か変えないと打開できないな、と感じていて。作風を変えるか、勝負する場所を変えるかの選択で、場所を変えたのです。
ですが別に、漫画丸投げして断筆宣言、ということではなく。
漫画家が漫画以外の仕事をする場合、イラストやキャラクターデザインが多いけど、折原みと先生のようなケースもあるから。
思いついたアイディアに合っている形で描いて、色々取り揃え、とりあえず選択肢広げといて、縁があった所に行くんじゃないかなあ、という、風任せ作戦。
ただ、色々取り揃えるだけに、次は何すればいいんだと、よく迷いますが(笑)。
でも作風を変える事を考えていた時には、変えてコンペだけ通したとしても、その後の生存競争に勝てる気が全くせず、ジリ貧八方ふさがり感があったんだけれど、今それはなくて。
とにかく真っ直ぐ前向いて作品に取り組める事が、自分にとってはとても大切なので、来年もコツコツがんばろうと思います。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント