今週の雑感記 ガッシュ完結
今年最後の雑感記。
今年の分を読み返してみると、今年は児童書をよく読んでましたね。
子供心を取り戻す旅は、まだ続行中。今週は。
○ マジンガーZ
一話目を見る機会があって。
びっくり。
こんなしっかりした出だしだったの?
自分が見ていたのは、ホントに小さい頃で、「マジンガーZ、かっこいい」というおぼろげな記憶しかなかったので。
もっと子供向けに、要所だけボンボンボーンと描いてあるんだと思ってた。
敵出て、主人公立てて、敵ロボで街がピンチになって、主人公メカ登場、でコマーシャル、ぐらいの感じで。
ところが、実際は、敵と因縁作るところとか、マジンガーZ登場までかなり引っ張ったりとか、乗ってもすぐに活躍できなくてどうなっちゃうんだろうとハラハラさせたりとか。
物語の構成として、かなりしっかりとした造り。さすが巨大ロボット物の元祖。
一緒に見ていた小さな子供達が、ものすごく食いつき良くて、やっぱりちゃんと作った分は、伝わるんだなあと思いました。
○ 宇宙の果てで愛ましょう (武田すん 電撃黒「マ)王)
武田君の新作読み切り。
あらすじとしては、宇宙からやってきた異星の王子が、地球に来て愛を知る、という話だけど。
ちょっと倒錯気味(笑)。
連載終了後も、どんどん読み切り描いて、がんばっている武田君。偉いなあ。
○ 深夜食堂 (安部夜郎 小学館)
「ああ。今度はじめて『深夜食堂』が単行本になるんで、アイツ浮かれてんだ。本人は本が売れて大金持ちになる気でいるらしいけど…」
「無理だね、ありゃあ売れねえよ」「エリカもそー思う。だって地味だもん!」
「そこらへんは出版社もわかってて、あんまり刷らないらしい……」
「だろうな。出てくるヤツもパッとしないし」
「まぁそう言うなよ。41で漫画家になって、44歳で初めて単行本が出るんだゼ、応援してやってよ」
「いやに宣伝するね」「マスター、いくらかもらってんじゃないの?」「ヤなこと言うなよ」
「深夜食堂」自前の広告漫画の1ページ。
ビックコミックオリジナルで、最近楽しみにしている漫画。
こんなこと言われたら、感情移入してしまうですよ!
だって地味だもん! って……。身につまされる……。
○ 金色のガッシュ (雷句誠 週刊少年サンデー)
最終回。
描き切った。
すごいです。
圧倒的な熱量を持っていたのが、まずすごい。しかも全くテンション落ちなかった。素晴らしい。
さらに、加えて。
物語としての純度も、挙げておきたい。
真っ直ぐに、ぶれることなく、最高のクライマックスを描き、終わるべき所で終わる。
初志貫徹。
「百人の魔物の子供が王様を決める戦い」だけを描いた。その中で、ずっと変わらないポジティブなメッセージを描き続けた。
三十数巻にも及ぶ大長編にもかかわらず、途中であった幾多の戦いが、全て最後のクライマックスのシーンに繋がっていく。
これは漫画史上でも、滅多にないと思います。
ほんっっっとに、すごい。
お疲れ様でした。
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