今週の雑感記 極上の
先週フットサル時。
春休みだったので、メンバーの小学生のお子さんがゲスト参加。
小学生、元気です。走っても疲れません。2トップを組み、積極的に声をかけ、オイラの分までボールを追わせます(笑)。
今週。当然子供は新学期。いつものおじさんたちのみのメンバー。一生懸命前から追うと。
先週面白いように点取れたのに、今週いまいち……。
やっぱ、走ると疲れてシュートが入らないから、ダメだね!
という、凄い低レベルなお話(笑)。
○ ふたつのスピカ 12 (柳沼行 メディアファクトリー)
「人類最初の宇宙飛行をしたユーリ・ガガーリンは、こんな言葉を残していたよ」
「今の私達にとって夢でしかないことも、未来の人々にはごく当たりまえのことになるだろう。しかし私たちの時代にも幸運はあったのだ。宇宙への、第一歩を記すことができたという幸運だ」
さりげなく、素敵な引用。
こういうのは、いかにも「おいしいネタ探してきましたよ!」という感じだと、逆にそのジャンルが好きな人の心には届かない。その点、これは極上。
宇宙ロマンを感じます。
○ ミス・ビアンカシリーズ くらやみ城の冒険 (マージェリー・シャープ 岩波書店)
またまた児童書。図書館で眺めていたとき、閃くものがあって。面白そうな匂いがする、と借りてみると。
当たりでした。
このお話はネズミ達のお話。可哀想な囚人達を慰める事を旨とするネズミの組織、「囚人友の会」では今、恐ろしい牢獄くらやみ城に閉じ込められた無実のノルウェー人の詩人を助け出さねばいけないという決議がなされていて。
助けるためには言葉が通じるノルウェーネズミが必要。そこではるかノルウェーまで、使者をたてなければならないという事になったのです。
その使者に抜擢されたのが、主人公ミス・ビアンカ。大使館の坊ちゃんが飼っているハツカネズミ。
贅沢な暮らしをしているお嬢様なのです。
このお嬢様振りが、素晴らしくトラディショナルで、はまった。漫画だと、お嬢様と言うと、もう二周ぐらい捻られちゃった状態ですが。
ミス・ビアンカは事情を聞いたとき、そのあまりの恐ろしさに、ふう、と気絶しちゃうんですよ。正統派の箱入り娘ですよ! 何か、逆に新鮮。
ただでさえネズミで頼りないのに、こんなお嬢様でこの先やっていけるのか。たちまち引き込まれました。他のキャラクター達もいい味出してて、キャラを応援しながら読める、楽しいお話でした。
いいよなあ、児童書って、ストレートで。そこが楽しい。
○ ダレン・シャンⅡ 若きバンパイア (ダレン・シャン 小学館)
面白い。
ダレンの苦悩を、真正面からがっちり書いてあるのがいい。
それと対をなすように、友達が出来て楽しく付き合っている様子が、織り成されているのもよいですね。
そして合間に挟み込まれる、クレプスリーの遠まわしな心情表現。
そういう物が絡み合って、クライマックスへと収束して行き、見事に落ちる。さすがの良作。思わず唸ってしまいます。児童書侮りがたし。
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