今週の雑感記 熱い物語って
難産。
新企画が。
ネタが足りてないとネタ出しをして、これならもう行けるだろうと思ったけれど、ペースが上がらず。
どうもキャラクターを掴みきっていない気配。ネタは出てるんで、シーンは書けるんだけど、事件の羅列になってしまって、実が入っていない感。
これだと、最後のシーンがあまり燃えてこない……。
これは一回キャラ立てに戻った方がいいような。行ったり来たり。
まあ、お話を作るときにはよくある事で。
動かせない締め切りがある仕事だと、無理矢理形だけでも整えなきゃいけないところだけど、そうじゃないんだからちゃんと納得いくレベルまで磨こう、と奮戦中。
時間かかりそうだから、次の企画も立て始めるかな。ちょっと行動予定を変更。
○ ダレン・シャン 奇怪なサーカス (ダレン・シャン 小学館)
サンデーに載ってる漫画が面白いので、原作はどうなんだろうと思って読んでみました、ダレン・シャン。
なるほど確かに面白い。
最近ちょっと児童文学にはまりつつあります。
児童文学と一口に言っても、小学生ぐらいの子供の成長は物凄い速いので、低学年向けと高学年向けでは、お話の難易度に雲泥の差があるわけですが。
高学年向けで、あまり手加減してないやつは、大人が読んでも普通に楽しめる。内容は高度に、でも語り口は飲み込みやすくという事で、むしろ読みやすいぐらい。
それに、テーマを変に捻らずストレート勝負なところが、古き良き少年漫画、少女漫画のテイストを彷彿とさせ、非常に心地よく。
あ、だから、サンデーに載ってるのか(笑)。
この作品はお話の種類としては、次に何が起きるんだろう、というドキドキを提供する作品なのですが。漫画から入ったから、オチ知ってたのがちと残念。
ですがハラハラドキドキはネタだけで作り出すものではなく、語り口とかその他の部分で十分楽しめるので、このまま続きを読もうと思います。楽しみ。
○ ダイヤのA (寺嶋裕二 週刊少年マガジン)
表紙&巻頭カラー、さらにホークスの和田選手と対談付き、と大プッシュ。
そんな回が合宿中のひとコマで、試合と一番縁遠い回。
そこが素敵。
この間話題になったんですが、野球漫画は「野球が好きだ!」という感じがひしひしと伝わる漫画があるのに、サッカー漫画にはあんまりないね、と。
ホントに作者が好きかどうかという話ではなくて、そこをセールスポイントに、前面に押し出して描いてあるかどうか。サッカー漫画はウンチクとか事件とか、ネタで見せる描き方が多いような。
この漫画で言えば、この回も合宿中で、練習方法とかのウンチクは入るんですが。
練習に向かう姿勢が、「相手に勝つために」というストーリーの目的に沿ったものではなく、「野球が好きでもっと上手くなりたいから」という主人公の気持ちを感じさせて、そこに好感。
○ 蔵人 クロード (尾瀬あきら ビッグコミックオリジナル)
気持ちを感じさせるという事ではこの漫画も。
よく「熱い漫画」という事を言いますが。
この漫画はスタイル的にはそういうタイプとは見なされないと思うんですが、今回読んでてぐっと気持ちの温度が上がったシーンが。
最後のコマ、「負けないぞ……!!」というクロードさんの後姿。
やっぱり主人公の本気を感じられると、読む方も燃えてきます。
ホントに熱いのはスタイルじゃなくて、そういうところだよねと思うのです。
……そうなんだよね。だから、キャラクターの気持ちの細かいニュアンスまで、きちっと掴めてないと書けないんだよ。自分に返ってきます。頑張ろう。
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