サーベイ終了
9年活躍の最古火星探査機、通信途絶で観測終了へ
【ワシントン=増満浩志】火星を周回している欧米の4探査機のうち、最古参のマーズ・グローバル・サーベイヤーが通信途絶に陥り、観測を終える見通しとなった。米航空宇宙局(NASA)が21日発表した。
同機による探査は、当初計画の2年を大幅に超えて約9年にわたり、過去の火星探査機で最長。24万枚以上の画像を地球へ送信してきた。NASAは「観測データの分析は今後も続き、さらに新発見もあるだろう」と見込んでいる。
サーベイヤーは1996年11月に打ち上げられ、翌年9月に火星軌道へ到達。水による浸食とみられる跡や、水が消滅した後に残ったと推測される鉱物などを発見。一昨年火星に着陸した探査車オポチュニティーは、サーベイヤーの成果を基に、過去に水が存在した直接証拠を見つけた。
読売新聞06/11/22
そして。
火星表面に新しい水流跡?米研究者が探査機画像を解析
【ワシントン=増満浩志】火星には今も水が存在し、時々地表面を流れている可能性が高いと、米研究者が8日付の米科学誌サイエンスに発表する。
クレーター内に最近、出現したばかりの溝状の地形「ガリー」について、探査機の画像を詳しく解析した結果、溝は長く延びて枝分かれしており、氷や霜を含む堆積(たいせき)物とみられる明るい色調の物質に覆われていた。これらの結果から、「液体が斜面をゆっくり流れ下った跡」と結論づけている。
画像は、探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが同じ場所を繰り返し撮影したもの。新しい画像にだけ写っていたガリー2か所の様子を、マリン宇宙科学システムズ社(カリフォルニア州)で解析した。溝を覆う物質の水源として、地下水や解けた氷、雪の塊などが考えられるという。
読売新聞06/12/7
最近の火星探査機は、頑張ってますね。当初計画を大幅に超える働きぶり。
この辺の探査機は、予算抑えられててお安く作らなきゃいけなかったのに、ホント頑張った。お疲れ様。
| 固定リンク
コメント