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2006/12/31

2006年のかわせひろし

今年も終わることですし、2006年の自分を総括。

そらもう、今年と言ったらなんと言ったって、生涯初の打ち切り体験でしょう。

だいぶ経って落ち着いている今の感想としては。

マラソンのつもりで走っていて、さあ競技場を出るぞ、ここからだ! と意気込んでいたら、なんとびっくりトラック競技だった、という感じです。

当然それだけが打ち切りの原因ではなく、理想を言えば、それでも勝てちゃう力が欲しいところなんですが。

そんな圧倒的な実力を持ってるわけでもないのに、勘違いして一人違うレースしてたら、絶対勝てないべさ……。

その部分が、この事態で一番勉強になりましたね。

さて。

打ち切りの現場自体は、ナベ先生の所で一度体験済み。確かに嫌は嫌だし、気力の維持は困難だったけど、最後の頃には、もう勝手に続き描くつもりだったし、今にして思えば、最悪のメンタルコンディションというわけではなかった。

ITの発展により、昔と違って、個人が世に作品を発表すること自体は、困難ではない。単に気力の問題。そりゃ、お金にはならないし、知名度だって、埋もれちゃってさっぱり上がりませんが(笑)。

でもそれはそれで、まあ仕方ないねと割り切れる。

問題だったのはここからです。

7月に最終回の原稿が終わって、夏の間に単行本の作業をして、秋になってさあ次回作となった時。

自分の中に混乱を発見。

自分の一番信じてる描き方して、それで打ち切りという駄目出し出てるもんだから、判断基準を失ってしまっていた。

ホントは使える部分と使えない部分があるはずなのに、この描き方では結局全部駄目なんじゃないか、という疑心暗鬼。

打ち切りの一番の恐ろしさは、この次回作に及ぶネガティブな影響なのかもしれません。

描いても描いてもピントが合わず、周りの評判もガタガタで、このまま行ったら、マジでまずいぞ、と真っ青になったのが10月頃。

とにかく完全にリセットして、落ち着いて一から描ける状態にしないと精神的にまずい、とバタバタと動き回り、ようやく平静を取り戻したのでした。

色々な事を考えさせられた一年でしたが、最後に何とか、整理がつき。

激動の2006年も終わりを告げます。

それでは皆さん、良いお年を。

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