2006年のかわせひろし
今年も終わることですし、2006年の自分を総括。
そらもう、今年と言ったらなんと言ったって、生涯初の打ち切り体験でしょう。
だいぶ経って落ち着いている今の感想としては。
マラソンのつもりで走っていて、さあ競技場を出るぞ、ここからだ! と意気込んでいたら、なんとびっくりトラック競技だった、という感じです。
当然それだけが打ち切りの原因ではなく、理想を言えば、それでも勝てちゃう力が欲しいところなんですが。
そんな圧倒的な実力を持ってるわけでもないのに、勘違いして一人違うレースしてたら、絶対勝てないべさ……。
その部分が、この事態で一番勉強になりましたね。
さて。
打ち切りの現場自体は、ナベ先生の所で一度体験済み。確かに嫌は嫌だし、気力の維持は困難だったけど、最後の頃には、もう勝手に続き描くつもりだったし、今にして思えば、最悪のメンタルコンディションというわけではなかった。
ITの発展により、昔と違って、個人が世に作品を発表すること自体は、困難ではない。単に気力の問題。そりゃ、お金にはならないし、知名度だって、埋もれちゃってさっぱり上がりませんが(笑)。
でもそれはそれで、まあ仕方ないねと割り切れる。
問題だったのはここからです。
7月に最終回の原稿が終わって、夏の間に単行本の作業をして、秋になってさあ次回作となった時。
自分の中に混乱を発見。
自分の一番信じてる描き方して、それで打ち切りという駄目出し出てるもんだから、判断基準を失ってしまっていた。
ホントは使える部分と使えない部分があるはずなのに、この描き方では結局全部駄目なんじゃないか、という疑心暗鬼。
打ち切りの一番の恐ろしさは、この次回作に及ぶネガティブな影響なのかもしれません。
描いても描いてもピントが合わず、周りの評判もガタガタで、このまま行ったら、マジでまずいぞ、と真っ青になったのが10月頃。
とにかく完全にリセットして、落ち着いて一から描ける状態にしないと精神的にまずい、とバタバタと動き回り、ようやく平静を取り戻したのでした。
色々な事を考えさせられた一年でしたが、最後に何とか、整理がつき。
激動の2006年も終わりを告げます。
それでは皆さん、良いお年を。
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