« vs神戸レビュー ホントに勝ってよかった  | トップページ | U-19vs北朝鮮U-19 六度目の決勝進出も…… »

2006/11/13

今週の雑感記 ラストメッセージ

今週の、じゃなくて、先週の雑感記になってしまってます(笑)。

先週は色々イベントありました。

考えることもありました。

○ 百獣学園ナゲットさん (トクタケキョウコ 月刊プレコミックブンブン)

今月号の読み切り。

作者のトクタケ先生は、ケッタくんがピンチの時に、何度も助けに来てくれました。

ぜひ頑張って欲しいです。

○ 三丁目の夕日 (西岸良平 ビックコミックオリジナル)

若かりし頃の恋は切なく破れる……。

……のかと思ったら。凄い大胆なハッピーエンド(笑)。思わずニコニコしてしまう。

先週の雑感記で書いた、「雑誌が持つ読者と出会う機能」。

僕にとっては、この漫画との出会いがそうです。

映画になって話題になった「三丁目の夕日」ですが、僕の場合、その話題に惹かれて見ることは考えづらく。昭和三十年代にはまだ生まれておらず、あの時代の雰囲気に惹かれているという事もなく。

そんな僕ですが、毎号楽しみに読んでいる。

元はナベ先生の仕事場に、オリジナルが常備されていたのがきっかけ。

なんとなく手に取って読むうちに、続きが気になる漫画が出てきて、自分で買うようになり。

雑誌を買うと、なんとなく、目当て以外の他の漫画も目を通すようになり。

そうすると、元来自分のジャンル的な好みと外れてる作品でも、内容に惹かれて読むようになるんですよね。

「三丁目の夕日」とか、「釣りバカ日誌」とか、「あじさいの唄」とか、この辺の漫画はそういう流れで、今では毎号楽しみに。

こういう出会い方があるから、雑誌には振るって欲しいのです。

三丁目の夕日の話に戻ると。

今回は普通の話ですが、たまーに載ってる無理矢理なSFネタの回が、結構好きなんですよねー(笑)。

○ ラストメッセージ「子供たちへ・漫画家手塚治虫」 NHKスペシャル

悪書追放運動の時、手塚先生がPTAに吊るし上げを食った一言。

「動物が言葉をしゃべったり、ロボットが空を飛んだりするのは、子供に嘘を教えることだ」

何がいけないんだ!!

ちょっと自分も描いたので、ピンポイントに反応(笑)。

ペットブームの昨今、動物達は声こそ出せないけど、ちゃんと言ってることは分かってるし、コミュニケーションは取れる、と思ってる飼い主さんは多いはず。そこからちょっと一歩、メルヘン側に踏み出しただけじゃんか。

ついて素敵な嘘ですよ。

動物しゃべったりロボットが空を飛んだりって、そんな漫画ばっか描いてる自分。昔はそんなの描いてると、悪書と呼ばれてしまってた。手塚先生や先人の方々の奮闘努力の結果、今は描いても怒られません。

ありがとうございます。

でも一番反応したのは、そこではなく。この番組の中で、始めて知った凄い事実。

「ブラックジャックは、連載当初、アンケートが悪かったら四回で打ち切り、という条件を提示されていた」

びっくり。

それであの漫画?

今でこそ医者のドラマは、生き死に絡んでくるから感動路線を作れる、と「アリ」なジャンルになってますけど。あの当時はそんな認識じゃなかったはず。

ブラックジャックのコミックスって、最初恐怖コミックスと銘打たれて、ホラー扱いだったし。受ける一ジャンルとして認識されてなかった。

そこで、受けなきゃ打ち切るよ、とプレッシャーかけられて、あれを出す?

手堅くは行かないんですか。

手塚先生は、その頃劇画ブームに押され、色々試してジレンマに陥り、迎合して人気取りに走った、と悩んでたりしたらしいんですが。

やっぱり凄いです。根っこから作家なんだなーと思いました。

○ おおきく振りかぶって (ひぐちアサ 講談社)

先週佐々木先生の所に臨時でお手伝いに行き、そこで初めて読んだんですよ。びっくり。

すっげえ、普通。

僕が作品を評価する時に使う「普通」というのは、平均点並み、という意味ではなく、誉め言葉です。しかも結構最上級の。面白かったです。

これまで名前は知ってたけど、読む機会なく。「こんな野球漫画見たことない」的書評を目にしていたので、もっととっぴで変な漫画を想像していて。

で、初めて読んでみたら、普通。ちゃんとキャラクターを立て、それを追い。こりゃ面白い。

この場合の「普通」は、「作者の作り物の作品世界なのに、普通の現実世界を髣髴とさせるレベルのリアリティで、描かれている」という「普通」。

普通である、というのは大切ですよ。

漫画だから、当然全部が全部、リアルじゃなくていい。別にドキュメンタリーじゃなくていい。むしろ荒唐無稽なifの部分が、面白いんだけど。

狙ってない所は荒唐無稽では困る。普通であるべき事は普通に描かれてないと。さも当然に。違和感無く。じゃないと読者が戸惑ってしまう。

この漫画の場合で言うと、野球が好きだ、という部分。

漫画を描く場合、よくキャラクターに動機が必要だ、という話になりますが。

スポーツやってる人の動機なんて、その競技が面白いから、好きだからに決まってる。

そしてやっている以上、当然勝ちたい。

でもこの部分を読者に感じさせるのが、結構難しい。

で無理矢理理屈をひねり出したり、シチュエーションで追い込んだりするわけですが。

サラッとその辺感じさせることが出来れば、そんなもの無くても読者に感情移入してもらえる。感情移入さえしてもらえれば、特に特別な試合じゃなくたって、頑張れ、勝て! と応援してもらえる。

普通にスポーツを応援しているように。

そういう漫画だな、と思いました。面白い。

作者の思い入れがダイレクトに伝わってくるのも、好感度大ですね。

というわけで、手伝いに行ったりとか、打ち合わせに行ったりとか、電話で愚痴ったりとか愚痴られたりとか(笑)、色々あって考えた一週間。

みんな頑張ってるし、オイラも頑張らにゃあ。

|

« vs神戸レビュー ホントに勝ってよかった  | トップページ | U-19vs北朝鮮U-19 六度目の決勝進出も…… »

漫画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46606/12546364

この記事へのトラックバック一覧です: 今週の雑感記 ラストメッセージ:

« vs神戸レビュー ホントに勝ってよかった  | トップページ | U-19vs北朝鮮U-19 六度目の決勝進出も…… »