宇宙大作戦
「スタートレック」のデジタルリマスター版、米国で放送へ
放送開始40周年を記念して、人気SFテレビドラマ「スタートレック」のデジタルリマスター版が今週から米国で放送されることになった。
CBSパラマウント・ドメスティック・テレビジョンが全79話にCG加工を施し、番組のオープニングで流れる音楽や音は最新技術によって、デジタルステレオサウンドで再録音された。
ジーン・ロッデンベリー原作の同シリーズの第1話は1966年9月8日に放送。デジタルリマスター版は16日から全米で、200局以上の放送局によって放送される。
ロイター06/9/15
あの竹輪みたいな宇宙生命体は、何とかするのかな(笑)。
ちょいと真面目な話。
「スタートレック」はその後スピンオフシリーズと呼ばれる、「世界は一緒だけど主人公を代えた続編」がいくつも作られていて、現在に至っています。
「ネクストジェネレーション」「ディープスペースナイン」「ヴォイジャー」「エンタープライズ」
僕は一通り見ているんですが、正直当り外れがある。外れと言っても人気シリーズで固定客がいるから、結構続いてるんですけど。でもやっぱり、ファンの評価も今ひとつ。
で、見比べた結果思ったのは。
基本的に主人公は、艦長だったり司令官だったり、一番偉い人なんですが。アメリカと日本では、どうも理想の指揮官像に違いがあるらしい。向こうの方が、やり手で理性的な部分に重きを置いているよう。
でも人気はやっぱり、主人公の人情の部分につくみたい。
「スタートレック」のカーク艦長は、もうバリバリのアメリカンヒーロー。情熱家で行動力があり、そして美女に弱い(笑)。
「ネクストジェネレーション」のピカード艦長は、理性的で厳しい決断を下すけど、影で泣くタイプ。影からちらりちらりと見える優しさに、ぐっと来る。
「ヴォイジャー」のジェインウェイ艦長は、一番日本向きだと思う(笑)。いわゆる大岡裁きをするタイプ。無理を通せば道理が引っ込む。肝っ玉母さん。
対して、「ディープスペースナイン」と「エンタープライズ」が苦戦したんですが。
「ディープスペースナイン」のシスコ司令も「エンタープライズ」のアーチャー艦長も、設定としては情熱家だったり、人情家だったりしてるんだけど、シーンとして上手く描けてない。そのタイミングで怒るの? しかもフォローなし? みたいな事が多々あって、「上っ面はいいけど、実は嫌な奴」に見えかねない時がある。
これは脚本家も今ひとつキャラクターを掴めていない、という事態でもあって、そうなると他のキャラとのエピソードも上手く膨らまず、ストーリーにも影響が出ちゃう。
今ひとつの原因を、設定やらストーリー展開に求める批評を見たけれど、僕はそれより、「一番画面にたくさん出てくる人が、一番魅力的じゃなかった」のが痛いのではないかと思います。
主人公のキャラクター、それも設定ではなくどう描くか、が作品の出来上がりにいかに影響を及ぼすか、について非常に考えさせられたわけで。
これは当然漫画にも言える事なんで、何とか上手くやりたいな、と思うのです。
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