今週の雑感記 天涯の砦
打ち合わせに行きました。
根本的な問題があることが表面化。
見ない振りしてたのに……。
もうこの問題と向き合うしか、ないみたいです。
長期戦の様相。
○ 天涯の砦 (小川一水 早川書房 2006/8)
まだ続いてます、読書週間。ホントは読書がしたいんじゃないんだけど(笑)。
猫の地球儀、のだめカンタービレ、と続いて、今週はこれ。
地球の衛星軌道上の宇宙ステーションが、事故でドカンと大爆発、かろうじて生き残った人達は、さあ助かるのか? というお話。
ジャンル分けするならSFなんでしょうけど、それは舞台設定での分け方。物語の形式で考えるなら、パニック物。
SF設定、特に宇宙空間は、パニック物と親和性が高いです。何せ壁一枚向こうは真空。絶対死ぬ。しかも救助するのも半端なく大変。
その辺ガッチリ書かれていて、なかなかに緊迫感溢れる一品でした。
さて、ここんとこ、ここに挙げている以外にもずっと本、主にSFを読んでたので。ふと考えたんですが。
作品のジャンル分けって、視点が色々あるじゃないですか。
例えばこの作品は、舞台設定で分けてSF。しかも、SFの中でもハードSFと呼ばれる、科学考証ガッチリとした物だと思うんですが。
ライトノベルと呼ばれるジャンルの中にも、SFがあるんですよね。猫の地球儀はライトノベルなわけですよ。
そこでライトノベルってなんだろう、どう定義されてるんだろうと思って調べてみると。
ライトノベル(Light Novel)とは小説の1カテゴリで、主に10代の中高生を対象とした、漫画・アニメ風のイラストを使用した娯楽小説である。(Wikipediaより)
実は諸説紛々あって、はっきりした定義が定まっておらず、上記のWikipediaの項目も、この後にずらっとその辺の事が書いてある。
で、僕の読んでる感想としては。
これはあまりに感覚的過ぎて、感想止まりで定義とは呼べないと思うんですけど。付いてる挿絵や表紙のイラストだけではなく、もう一歩踏み込んで描写の仕方も漫画だな、と。
例えば、人物の外見や、背景の描写が多かったり。
擬音がたくさん使われていたり。
特にコミカルな演技の場合には、テンポが漫画のままだったり。
僕もそうですけど、生まれた時から普通に漫画、アニメが世に溢れてる中で、小説も漫画も特に意識することなく両方楽しんで育った作家さんが、そのまま書くとこうなる感じ。
そこで、漫画の面白さを小説に取り入れたのがライトノベルだとすれば、逆も考えられるわけで。
どういう漫画になるんだろう?
そんな事を考えてました。
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コメント
思えば、中学校の頃ライトノベルとか、文庫をよく読んでいました。
ファンタジー系のものばかり読んでいました。剣と魔法の世界的なものが中心で、あとはロボット系とか。
最近は読まなくなってきたけど、まだ続いているものとかがあると、もう一度読みたくなります。
投稿: 茶 | 2006/10/15 09:45
ずっと続いてるのは、読まなきゃという気持ちになりますね。
ただ、学生の時ほど時間が自由にならないので、買ってもたまっちゃうんですけど(笑)。
投稿: ひろし | 2006/10/15 11:41