パンチラ
今月、たまたま同じ主題で、人と話す機会があったのです。
大雑把にまとめると、「無理に露出過剰にしたり、演出過剰にしたりしてサービスしてくれなくても、脇にちょこっとあるお色気でも十分なのに」という話。過剰演出があると、本筋が吹っ飛んじゃう。その辺のさじ加減。
で、そんな話をした後、藤子・F先生の「パーマン」を読んで。
藤子・F先生、意外にお色気ネタ多いんだよな。
しずかちゃんのお風呂シーンは有名だけど。パーマンでも。
「いつもなにげなくながめていたが…、あれはスミレちゃんのパンティだったんだね」とか、「パー子もう海水浴したの」「ハワイでね。スミレちゃんのお仕事についてったの。どうしてわかった?」「日やけしてるから。スカートの中まで」とか。
でも絵柄もあるし、ネーム的にも、本筋の邪魔にならないようになってるので、楽しいトッピングといった感じ。
これぐらいが好きだなあ。
エロ主題なら、当然もっと突っ走ってくれないと面白くないんだけど、そうじゃない話なら、これぐらいのトッピングがいい。
ただ、トッピングじゃ済まなくなりがちな事情、というのも分かってるのです。
これはまた別の人と話してて出てきたことなんだけど、エロネタに限らず、吸引力のあるネタに話がふっ飛ばされちゃう傾向は、どうしてもある。
話がネタを載せるための土台、みたいになってる場合が多々ある。とにかく今漫画はたくさんあって、その中で目立てないと、どうしようもないから。
でもそういう中で、主流派じゃないのかもしれないけど、お話そのもの、筋の起承転結を楽しみたい、というお客さんもいると思う。そういう人を取りこぼしているんじゃないか、という気もします。
自分も、筋がしっかりしててかつ楽しいトッピングが、という作品が好きな口なので、何とかそういう話にならんものかと、今苦闘しているのですが……。
藤子・F先生のネームは、抜群に上手いと思うのです。自分に出来るかな……。
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