今週の雑感記 円熟のチラリズム
新企画ネームをおったてて、打ち合わせをしようと思ったら、締め切りウィークで向こうが大忙し。
自分が描いてないもんで失念。寂しい話じゃよ(笑)。
間が出来たと言って遊んでるわけにもいかないので、色々と。
明日の仕事という短期的な企画から、中長期的な先の長い物まで、考えることだけはたくさん。
何とか軌道に乗せたいもの。
○ クロスゲーム 週刊少年サンデー
円熟のチラリズム。
いや、お色気シーンではなく(笑)。
一軍対プレハブ組、という流れになってから、どうやらプレハブ組が色々秘密特訓しているようだ、というシーンが続き。
その中で、主人公コウがかなりレベルアップしているのではないか? と思わせるシーンを、巧みなチラリズムで描いている。
スコアボードを見ると点取られてるのに、練習試合の相手の監督がコウを誉めてたり。
今週は青葉との対決シーンが、わざと断片的に描かれていて、何が起きているのか、よく分からないようになってたり。
こうやって読者の想像力を掻き立てていく、間の取り方の上手さ。
気になるよなー、やっぱり。
○ 風の大地 ビッグコミックオリジナル
やばい! なんか切れた!
ずーっと引っ張っている足首の負傷ですが。
前々から伏線として張られていて、とうとうそれが表面化。でもいきなり大ダメージではなく。とりあえずテーピングで固めておけば大丈夫。それが前回まで。
そして今週、足滑らせたはずみに、変な音が!
いきなり大きな負傷になって、足引きずりながら悲壮感たっぷりの大ピンチになってれば、「じゃあここから頑張って逆転なんだな」と、すっかりすれた読者であるオイラとしては、逆に安心なんですが。
じわりじわりと来られると、いつどこで、何が起きるかさっぱり読めない。
あだち先生のが、起きて嬉しいチラリズムとすれば、こちらは起きて欲しくないチラリズム。
ハラハラドキドキ。
という事で、今週はチラリズムでまとめてみましたが。
伏線を張る、という事は、読者の想像力を刺激するという事。もしかしてこうなる? と思わせて。
でも、その間の取り方が難しい。気付かれないと駄目だけど、モロバレじゃ困る。期待感や不安感を煽りつつ、でもやっぱりどうなるのかはっきり言い切れない部分を残していく。
これに成功すると、読者が作品に引き込まれて、グーッと集中力が高まっていく。
上手く使いこなしたいものですなあ……。憧れ。
| 固定リンク
コメント
おはようございます。今朝新聞を見たら、F-14引退って書いてあったので、びっくりしました。
新しい機体がでれば、古い機体は引退しなくちゃいけないのかな。
かわせ先生は古い機体の方が複雑で好きとかいてあったのですが、一番好きな機体はなんですか??
投稿: 茶 | 2006/09/24 07:09
一つに絞るのは難しいですねー。
F-4ファントムⅡは、あの鼻のラインと逆ガル翼が好きで。何とかあのカーブを表現しようと頑張りました。型によって機首の長さが違いますが、やっぱりE型の長い鼻がいいですね。男らしくて(笑)。
F-14はなんと言っても可変翼が素敵だったので、引退は残念です。
F-16の正面から見た絵が、間抜けでかっこ悪いとナベ先生には不評でしたが、そこがいいのに。可愛くないですか?(笑)
投稿: ひろし | 2006/09/24 17:47