減らすなんて馬鹿げてる
太陽系惑星、今度は8個
国際天文学連合(IAU)は22日、先に公表した太陽系惑星を12個にする原案を修正し、今度は従来の9個から冥王星を除いた8個に削減して採決する方向で最終調整に入った。プラハで開会中の同連合総会に出席している天文学者から異論が続出。原案修正を余儀なくされたという。総会最終日の24日、出席者の投票で採決し、決着は日本時間25日未明にずれ込む見通し。
共同通信06/8/23
8個にする科学的根拠が全然無いだろう!!!
このニュースを聞いて、マジでガッカリ。
やっちまったよ……。
ばっかだなあ……。
確かに12個にする案も、苦しい妥協が入っていたけど。まだ科学的に頑張ってた。
ぶっちゃけ惑星が8個になる理由は、西洋人の中にある、「神様が世界を御造りになられたんだから、世界は立派なはずだ」感によるだけじゃないか。
ちっちゃいとだめ、いびつだとだめ、楕円軌道じゃだめ。
人様が住む地球と同属である惑星は、立派でスペシャルで当然だからだ。
円や球は、完璧なのだ!!
いつの時代の人ですか……。
8個に戻すなんて、19世紀に逆戻りだ。
大体冥王星を惑星に容れない根拠に、小さい事、楕円軌道を描いている事、黄道面から外れている事が挙げられてるけど。
衛星はなんでありなのか。
冥王星は確かに小さい。月よりも小さい。離心率約0.25の楕円軌道。黄道面に対して17度以上傾いている。これは今まで惑星と呼ばれていたグループの中では、確かに異質。
でも衛星なんて、ちっちゃいのごろごろある。木星の衛星は60個以上なんて言ってるけど、その半分以上はちっちゃいいびつな岩の固まり。
海王星の衛星ネレイドなんて、離心率0.75、軌道傾斜も25度以上。KBOが海王星に捕まった疑い濃厚だけど、これは不問。
恒星の周りを回る天体は、これは惑星、これは小惑星、これはKBOと一生懸命分類してるけど、何故衛星は十羽一絡げでいいのか、科学的説明は出来るのか。
遠い将来、他の恒星を回る系外惑星が、今みたいに恒星のすぐそばのだけじゃなく、ずっと離れた小さいのまで見つけられるようになった時。
他の星の惑星もそうやって分類する気なのか。
結局今まで観測技術が十分発達していなかったから見つからなかっただけで、太陽の周りを回る比較的大きい天体なんて、きっとこの先ごろごろ見つかる。
オールト雲まで調べ上げれば、100や200はあるかもしれない。
その中には、たまたまなんとなく丸くて、一応軌道を占有している、でも冥王星より小さい天体があるかもしれない。
その時はまた、八惑星の立場を守るために、細かい定義をいじって苦しい説明をする気なのか。
衛星は、それこそ最初に見つかったガリレオ衛星以外の小さい天体が、惑星探査機等々の新たな観測技術で見つかった時も、ただ惑星の周りを公転しているという一点のみで、ちゃんと衛星として認めたのに。
これは天動説の残滓だ。
新たな知見によって、今までの学説に誤りが見つかった時、それを正すのは科学者の務めなはずだ。
最後の採択で科学的理性が勝つことを望みます。
追記:すいません、かなりカッカ来てました。
採択後落ち着いてから書いた分。
何とか立ち直った分。
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コメント
TBさせていただきました。
「科学的」というより「政治的」な匂いを感じてしまいます。「疑惑の判定」、あっ、いや「疑惑の定義」なんて言われないように、科学者には期待します。
投稿: あおやぎ | 2006/08/24 15:38
お久しぶりです。
えっと、冥王星が太陽系の惑星から除外されたニュースを見て、科学の事なら川瀬君に聞くのが一番だと思い書き込みました。
ニュースでは、冥王星を惑星にしてしまうと、その他の数百個の星も惑星として数えないといけないから、と言ってましたが、なぜ惑星が数百個に増えたらいけないのかが、僕には解りませんでした。
僕にとって、水金地火木土天海冥・・・と言う語呂の良さはどうでも良くて、惑星が増えると心がウキウキしてくるんですよ。今回の決定で太陽系の惑星が固定されたと思うとガッカリです。それでは、また!
投稿: さいた | 2006/08/25 01:20
当初増えるという話だったんで、僕もウキウキしてたんですが、急転直下こんな事態に。
ほんとに心底ガッカリです。
勢い余って暴論吐いてるなーと思ったけれど、本気だから、いいかと。
決定後の自分の醒め方が半端じゃなくて、まじで描く漫画に影響出そうで、ちょっと心配してます。
投稿: ひろし | 2006/08/29 09:34