減っちゃった……
出先でこのニュースを知り、心底ガッカリ……。
減らすなんて……。
冥王星が惑星から除外
プラハで開かれている国際天文学連合(IAU)の総会は24日、従来の太陽系惑星9個から冥王星を除外し、水星から海王星までの8個とする新しい定義の決議案を出席者の賛成多数で可決した。冥王星は他の8惑星より格段に小さい上、軌道が傾いていることなどが決め手になった。“第9惑星”が格下げされる歴史的決定で、教科書の書き換えなど多方面に影響が及びそうだ。
共同通信06/8/24
この間記事書いたときには、かなりエキサイトしておりました。一応推敲したけれど、やっぱりエキサイト収まらずの間でしたので、あんまり意味無し。かつそのまま遠征に出かけてしまい。
結果、言葉足らずになっていたりする部分があるので、訂正。
「8個にする科学的根拠がない」は間違いですね。まさにそれをこの総会で決めたんだから。
それよりも、「合理的根拠」「論理的根拠」とした方が、自分の気持ちにはしっくり来る。
惑星、planetという名詞は、元々惑星が背景の恒星に対して、あっちにフラフラこっちにフラフラと、不思議な動き方をしている様から付いたわけで。
これは惑星が、地球と一緒に太陽の周りを公転しているから起きる現象。だから惑星の定義に、「恒星の周りを公転している天体」が入るのは、論理的。
でも他は、なんか後付けに見える。新天体を惑星にさせないために、ここで区切っとこう、というような。
帰ってきてから色々と、事態の推移とか新しい惑星の定義とか調べましたが、やっぱり以下の部分が腑に落ちない。
何故、惑星がどんどん増えていく定義では、いけなかったのか。
惑星が安売りされないことが重要、という意識があるようにしか見えないが、でも衛星はすんごい安売りしている。結局気持ち一つで、どうにでもいじれる部分じゃないのか。
極小の衛星に対する違和感は、ほんとに自分が昔感じたもので。どんどん新衛星が見つかって、最初はウキウキしてたんだけど、そのうちこれも星なの? と、子供心に思ったのです。実は今でも続いてる。だって、手賀沼よりちっちゃい衛星って……。
けれどそれを、そうか、「星の王子様」の世界じゃないか! と子供心に納得することにしたのですが。
惑星になったとたんにこの騒動。
なんかそういう、自分のとこ(惑星)は特別! という感覚が、物凄く嫌なんですよ。人種差別ならぬ「星差別」ですよ。
後。こっちを先に訴えないと駄目だったな、と思うんですが。エキサイトしてたわけ。
夢とロマンを曇らさないで!!
僕は科学の存在意義の中には、ドキドキワクワクさせる事、というのが入っていると思うんですよ。
知的好奇心と想像力は、人間をただの動物ではなく、人たらしめている重要な要素だと思うから。
だからそこを追及する科学には、文化としての存在意義がある。
ぶっちゃけた話、最新の天文学なんて、実生活からどんどん乖離して行ってて、知っててもさっぱり役に立たないじゃないですか。
まだ、科学じゃなくなった占星術の方が役立ってる。
僕は、すぐに役立つ応用研究こそが重要で、基礎研究を疎かにしてもいい、とは思ってません。でもねー、そういう基礎的な学問のうち、天文学はかなり「役立たない度」高いと思うんですよね。
全体の8割がたは、当分のところ(しかもこの「当分」は千年単位のSF的スケールで)、社会に還元されないんじゃないだろうか。
だからせめて、文化的存在意義を感じさせて欲しい。その一点で、僕は科学を擁護しているのです。
ドキドキワクワクさせてくれー!!
でも今回の定義は、一般人には余計ややこしくなっただけで。イメージ悪いし。で、説明聞いても、やっぱり腑に落ちないし。
なんかげっそり。
僕は夢とロマンに恋焦がれ、それを追っかけているうちに、こんな仕事に就いちゃった人間なわけですから。
このダメージはかなりでかかった。
こないだまで、ちょくちょく「没ネームを使って絵の練習」という話題が出てましたが。あれはこちらの「キャプテン・ラッキー」。
子供の頃「キャプテン・フューチャー」が大好きだったので、ああいう太陽系を舞台にした冒険漫画が描きたい、と思って始めた漫画。
あんな荒唐無稽な話は今の時代やりづらいけど、代わりに知識が増えた分、描ける事もあるわけで。
メタンの霧雨に煙るタイタンとか、エウロパの海とか。
でも。
実はちまちま描き始めてたんだけど、一気に萎えた。
だって太陽系、しょぼくなっちゃったからさ……。
やる気帰ってくるかなあ……。
あーあ……。
後日談:立ち直るまでのひと騒動。
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