今週の雑感記 一寸法師
ここ最近、W杯で特別編成、といった感じだったんですが、そのため雑感記はいつの間にかお休みモードで。
で、毎週書かなくなってふと思った。
この方がいいんじゃないか?
定期の企画があった方が、楽なんじゃないかと思って始めた「今週の雑感記」でしたが、正直ネタに困る時もあって。いつの間にか、やっぱり無理して書いてる状態に。
そうなると、ホントに全然どうでもいい、熱の無い記事書いたり、下手な予測して赤っ恥かいたり。
仕事で書いてるんじゃないんだから、無理なら無理して書かなくても。たまには休んでもいいんじゃないかな。代わりにもっとこう、実のある記事を書いた方が。
というわけで、今後ちょっと路線変更してお送りしたいと思います、今週の雑感記。
○ まんが日本昔ばなし「一寸法師」 TBS
先月はまあいろいろ心労があったので、癒されたいなーと思って、仕事の最中、録り溜めてあった「まんが日本昔ばなし」を見てたのですが。
「一寸法師」を見てて思ったこと。
実はこれ、もっと深いドラマなんじゃないかな。
子供の時に聞いた話だから、そこまで考えてなかったんだけど、今見ると色々と。
子供向けに端折られてるけど、膨らませられる場所がある。そこちゃんと描いたら、新解釈、という感じで面白いんじゃなかろうか。
例えば。
一寸法師は、自分が小さいという事をどう感じていたのか。「都へ行って立派なお侍になる!」というのは、軽い思い付きじゃなくて、自分のコンプレックスを払拭したかったんじゃないか。
で、都へ出て、立派な屋敷に使えることになるんだけど。やっぱり色々苦労したはずだ。
姫様はどうなんだろう。
ただ優しい姫様だから、打ち出の小槌をゲットした時、一寸法師の願いをかなえて大きくしてくれたんだと、子供心に思ってたけど、それだと、でっかくしてみたら意外に色男だったんで、結婚したことになってしまう。
最初から、好きだったんじゃないのかな?
つまり、大きな武家の娘に生まれ、実は色々自由にならない身だったりとかしてた姫様がいて、そこに仕えた一寸法師が、いつしか姫様の心の支えになってたり。
でも身分は違うし何よりサイズは違うし、言うに言えない間柄だったのではないか?
というシーンを前に入れておくと、最後の打ち出の小槌を振るうシーンは。
打ち出の小槌を拾って、それの説明をする姫様。「これは打ち出の小槌。なんでも願いをかなえてくれる小槌です」
ここで間を取る。何か考えてる姫様。
そして法師の方を向いて、「法師の願いはなんですか?」
「え、そんな宝物を私のために……。それより姫様が……」と法師。
「いいのです。法師が助けてくれたのですから。なんでも願いをいってください」これは姫の賭け。法師に言って欲しいことが本当はあって。
「それでは……」
「私は大きくなりたいのです!!」
「分かりました」にっこり優しく微笑む姫様は、実はこの時喜んでて。自分の願いを言わなかったけど、実は二人の願いが同じだった。
という、凄いラブストーリーのクライマックスに。
で、大きくなった法師は、姫を救った活躍を旦那様に認められ、姫と結ばれて、めでたしめでたし。
というふうに膨らませられて、それを漫画で描いたら結構面白そうだと思ったんですが、どうでしょう。
よく知ってると思ってる昔ばなしも、こうして違う角度から光を当てたら、意外な面白さがあるかもしれないな、と思ったのでした。
ちなみに癒されるポイントは、エンディングの熊(笑)。後姿とか手を振ってるとことか、めっちゃプリティー。
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