佐野巧真のソバット
「プロレスの技 ローリングソバット」と言う検索が。
ローリングソバットと言えば、タイガーマスクが広めた技ですが。とーちゃんが子供がプロレス見るの嫌がってたから、初代タイガー、あんまり見てないんだよね……。
ローリングソバットを使う人は、ジュニアの選手にたくさんいるけど、誰か1人図抜けた使い手と言っても、思いつかないなあ……。
自分的に一番にパッと連想したのは、NOAHの佐野巧真選手の強烈なソバット。
厳密にはローリングソバットと呼ばれるのは、ジャンプしてくるりと回り、胸板や顔面を狙う後ろ回し蹴り。佐野さんのは飛ばずに土手っ腹を狙う、ソバット。こいつをプロレス技列伝二桁突入の10発目に。
佐野さんのソバット、とにかく的確で、強烈です。
佐野さんは元はジュニア戦士でしたが、NOAHに入団してから体重を増やして、ヘビー級に。その際、むやみにぶくぶく太るんじゃなくて、じっくり肉体改造して、技のキレをそのままに、動ける状態で階級を上げた。
そのため、ソバットの威力が大幅アップ。技を繰り出す際のバランスを失うことなく、回転スピードも落ちず、増えたウェイトがばっちり乗って。
あと特に、繰り出す時の間合いやタイミングが絶妙です。回転するから一瞬目線が切れるんですが、それでもいつもジャストミート。ばちーんとみぞおちをカチ上げる。
攻め込んでいる相手も、こいつを一発食らうと、動きがぴたりと止まってしまう、非常に頼れる技となりました。
佐野さんのソバットで印象的なのは、こいつが出るとお客さんから、「あああ…」とか「うわあ…」とか、ため息ともつかない声がいっせいに漏れることです。
みんなが痛みを疑似体験(笑)。
見ているみんながみんな、格闘技経験があって、技の痛みをリアルに想像できるわけではありません。だから、見ただけで痛そう、と言うのは、プロの技としては、とても大切。
見てるだけで、胃の辺りがむずむずしちゃうもんね(笑)。
佐野さんのソバットは、威力、使い勝手、そしてお客さんへの訴求力と、三拍子揃った素晴らしいプロの技と言えるでしょう。
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