作品と商品
漫画には作品である面と、商品である面とあると思う。
最初に書いときますけど、作品が高尚で立派で、商品が俗で駄目だ、という事じゃないのです。そういう単純な話じゃなくて。
プロである以上、商売成り立たないといけないから、このふたつの面を両立させた、「商業作品」を作らないといけないわけですが。結構「商業商品」になっちゃう漫画が多いなあ、と。
作品と商品、何違うって、字が違う。
冗談ではなくて。作品は「作家が作った品」、商品は「商いのために売る品」。ここに違いが集約されてる。
作品はね、作家の意欲みたいな物が込められてないと、作品じゃないんですよ。だいたい日本語で「家」がつく職業の人は、ポリシーと言うか、主義主張と言うか、その行為に行為以上の何かを込められる人の事で。
対する商品は、まず売れることが大事。そっちが先。そのための物だから。
ただ、当然商品を作ってる人だって、品質を維持してブランド力を上げようと思ったら、こだわりとか気概とかが必要になってくるし、作品だって、誰かに見せようと思った時点で、自己満足で終わるわけには行かなくなってくる。
だから普段は、そんなに違いに目くじら立てなくてもいいんだけど、最後の最後、究極の選択をしなくちゃいけない時に。
商品は乱暴な言い方すれば、売れれば何でもいいわけだから。中身総とっかえしたって、構わない。
でも、それやったら、作品じゃなくなる。最初の「これやったら面白い!」という、作家のインスピレーションが魂だから。
結構ここんとこ、軽視する風潮がありますよねえ。
逆説的だけど、漫画の場合、ちゃんと作品作らないと、商品としても上手く行かなかったりするんですよね。作家性の部分で、他の作品との差異が生まれるから。いわゆる商品の差別化。
だから上手く行かない時に、安易に大ナタ振るっちゃうと、ぐずぐすになっちゃうし、もっとまずい場合、企画の時点で、受けばっかり狙ってると、後手踏んで、二番煎じの模造品になってしまう。
絵は作家任せだから、割と個性が出るけれど、話作りは人の手が入っちゃうから、あーでもこーでもといじっているうちに、まとまった「こんなもんでしょ」という状態になりやすい。
気をつけなければなりません。
……いや、オイラの場合、「商業」の部分の方が、問題か(笑)。
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