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2006/04/01

今週の雑感記 特定多数の

こんばんは、かわせです。

仕事中、高校野球を点けてました。トーナメント一発勝負で、勝利を目指すひたむきさが浮き彫りになるのが、すばらしい。

でも、そんな純真でひたむきな気持ちを免罪符に、刹那的な儚さを持て囃すのは、いかがなものか。

231球は投げ過ぎだ。壊れるだろ。しかもそこから3連投だって?

未来を摘んだら、いけないよ。

それでは今週の雑感記。

○ KILL WIZARD 週刊少年マガジン

短期集中連載最終回。この漫画には本当に驚かされたので、ちょっと真面目に考察を。メジャーとマイナーについて。

メジャー、マイナーと言うと、売れてる売れてないという事かと取られて、悪口になりかねないんだけど、そういう事ではなく。いろんな意味がある中で、特に描き手の立場から言うと、「不特定多数の読者を意識しているか、否か」。

「特定多数」って場合もあるんですよね。

自分の漫画で例えを挙げて恐縮ですが、「ケッタ・ゴール!」の場合。

こんな事書くと編集部が嫌な顔するかも知れないけど、「コロコロ」がメジャー児童誌なら、「ブンブン」はマイナー児童誌ですわな、部数を見れば明らかに。

さらに、サッカー漫画というジャンルはメジャーだけど、そこでレイソル出してみたり、ユース組織を扱ってみたり、ネタとしては結構マイナーな物を、平気で出してる。

でも、描き方をメジャーにするのには、凄く気を使っているのです。

例えば「じゃが丸さんの(ジャガーでもわかる)サッカー講座」というコーナーを作って、サッカーにはシステムという物があるんだ、FWが二枚だったり三枚だったりするのだ、という事をはっきり描いた。あれを知らないと、ケッタとタケが何でもめてるのか、分からないから。

レイソルというチームを出すのにも、まず森山先生という元プロの人を出して、そういうチームがあるんだよ、という情報から、順番に伝えていった。

他にもセリフに見せかけて実は説明、というシーンが随所にあって、結構頭を悩ませてる。

つまり、サッカーを知らない子供、漫画を読みなれていない子供に、いかに内容を伝えていくか。「不特定」というのは、そういう、元々そのジャンルに強い人以外の人を含む、という事で。

頑張って「メジャーな描き方」にトライしているんだから、部数もメジャーになってくれると、いいんですが(笑)。

対して、「特定の人」に向けた描き方というのも、あるのです。上記の工夫は、サッカー詳しい人にしてみたら、言われなくても知ってることで、省いちゃっても構わない。一応それが入っててもテンポが崩れないようには気にしているけど、無い方がテンポよくて読みやすい、というケースもある。

マイナーな描き方というのは、そういう事で、読者の幅を広げる工夫の代わりに、その世界を掘り下げる工夫を入れる。好きな人がより楽しめるように。

この漫画は明らかに、そういう描き方をしていた。そういう漫画がマガジンに載った、というのが驚き。

マガジンは元々、「不特定多数」に向けた描き方を、特に顕著にしていた雑誌です。400万部を超え、ジャンプに逆転した時は、それが強みになっているなーと思って、見てました。

ところがその後、出版不況の中、ちょっと路線変更。でも「ツバサ」や「エア・ギア」は、作家さんの持つ固定客の取り込みを狙ってるのかな、とまだ理解出来た。

それがとうとう、ここまで来るとは。あの時のマガジンからは一番遠い種類の描き方。何度も書くけど、ほんとに驚いた。

凄い実験的な試みだ、と思うけど、だから短期集中連載だったんでしょうね。

反響どうだったんでしょう。このまま、突っ走るんでしょうか?

気になるところです。

長々書いたので、今週は、これ一本で。また来週ー。

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