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2006/02/13

ネーム習得法

「マンガ  ネーム  手本」でお客様。

おっ、やってる人ですね!

やってない方に一応説明しときますと(こないだ友人に聞かれたのです)、ネームというのは、漫画における設計図のようなものです。絵コンテともいいますね。

お話考えてる時に、原稿とは別紙に、簡単な絵で試しに描いてみるのです。で、これを元に打ち合わせして、あーでもないこーでもないと知恵を絞る。

そういえば、自分のやつを載っけてました。

これが簡単な絵? と思った方がいましたら。白状しますとかなり力が入ってました。絵の印象よくした方が編集さんに受けがいいんじゃないか、という弱気な気持ちから(笑)。ホントは丸に目が描いてある、ぐらいで構わないのです。

「手本」てことは、修行中ですね。ネームは、悩むと大変なんですよねー。

絵はある意味悩まないんですよね。なぜ下手なんだ! と嘆くことはよくありますが(笑)。うまい人のを隣に置いて、見比べればすぐ分かりますからね、改善点。

プロがやるとパクリだ! という騒ぎになりますが、まだ修行中の人なら、丸々真似てみれば、いろいろ勉強になるし。

ただ、ネームはこの「丸々真似る」という修行法が、使えない。

だから、なんか面白くないね、という話になった時、悩み始めると止まらない。解決策が、なかなか見えない。

そのうち、どうしたらよくなるか、という所から論点がずれてって、きっとこういうのが才能なのかなとか、オレもう駄目なんだとか、そこ悩んでも漫画面白くなんないですよ、というとこに思考が飛んでってしまう。

つらいんですよねえ。

オイラも散々悩みましたが。悩んだ末、とりあえず今感じていることは。

お話作りにも、基本となる理屈がある、という事。

心理学の応用、という側面がある。こう描くと読者にこう伝わる、という原理原則があって、これが整理できてくると悩みが減る。

そして、理屈を超えた感覚がある、という事。

上の理屈はベースの部分。この上に乗っける細かいアイディアがいる。この時、人と違う味わいが出てないと、結局抜け出せない。

こないだ、「骨と肉」というタイトルで、同じ主題で書いてますね。骨が理屈で、肉が感覚という事ですね。この両輪を磨いていかないと、駄目だなあ、と思うのです。

よく見かけるのは、この二つがごっちゃになってて、「こういう風にすればいいんだ」と、そのままネタとして持ってきちゃってるケース。

これはよくないと思います。もっと深く掘り下げて考え、感じないと。

なんか、受験勉強で問題集解いてる感覚だよなあ、と。自分もあるから現代日本人は気をつけなくちゃいけない、と思うんだけど、どこかに正解があるはずだから、それを見つければいいんだ、という考え方は、今の教育の弊害だと思うな。特に創作の現場では。

結局それだと、誰かに似てるパクリっぽい人、になっちゃいますからね。

それにケースごとに話のシチュエーションは実は違ってて、同じ正解なんて二度とないから、どこからか持って来たような物を繋ぎ合わせたパッチワークじゃ、ぬるいものしか出来ないし。

要するに、もっともっと頭使って、悩め、という地道な作業だけが自らを高めるのだ、という事で。

オイラももっと頑張って磨かないと、研ぎの甘いナマクラ刀持って、プロという戦場うろちょろしてたら、あっさり死んじゃう。精進あるのみ。

「ネーム習得法」なんてタイトルつけて期待させといて、結局悩めだなんて酷い、という切実な方がいましたら。オイラ程度のでよいのであれば、一応トレーニング法を。

たくさん見る。

とにかくお話と名のつくものなら、漫画映画ドラマアニメ小説……なんでもいいから。その時、面白い物、好きな物だけじゃなくて、いろいろ見る。そうするとだんだん違いが見えてくる。

で、とにかく考える。面白い物とそうじゃない物の違いは何か。どのシーン、どのニュアンスで、差がついているのか。そうしてたくさん悩んだ物は、ちゃんと身につく。

たくさん見せる。

結構、恥ずかしがって、人にネームをあまり見せない人がいますが。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と申しまして。

どうせプロになったら、全国的に恥さらすんだから(笑)。とにかく恥をたくさんかく。

これが思い切って出来ない人は、ある意味プロに向いてないと思うよ。残酷な言い方だけど、これは真面目に。

ちょっと言われてショック、と思っても勇気を振り絞って、根掘り葉掘り聞く。こうすると、自分のネームの客観的な姿が見えてくる。

感想言う人にも好みがあるから、恥ずかしがって特定の人(大概は担当さんに見せるのだけは避けられない、という事で担当編集)にだけ見せて意見を聞いてると、偏った意見だけ聞いて、捻じ曲がる危険性がある。

担当さんが漫画の神様だったらいいけど、そんな人いるわけないしね(笑)。プロの先生だって、神様って訳じゃなし。客観的に見るためには、いろいろな角度から光を当ててみないと。プロの仕事場入ってる人なら、その仕事場の人たちの意見ぐらいは、一通り聞いとく。

ナベ先生なんて、オイラのネーム、しかもちょこっと直したやつまで全部見せられてるから、きっと辟易していたぞ。アドバイスしても直ってなかったりしたし(笑)。

そういうとこは、気がつかないふり(笑)。

もし知り合いに描いてる人がいたら、その人の作品が何でそういう風に描かれたか、いろいろ聞くのもいいですよ。

その人の発想法、考え方感じ方が見えてきて、参考になるから。

あとはケース・バイ・ケースで、いろいろあると思うけど、とりあえずこの辺は、確実に力がつくと思います。

ほんと、オイラもまだまだ、先へ行かないと。

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