本田多聞の回転地獄五輪
「関節技 やり方」という検索が頻繁にかかってます。先週は、42件もかかってました。巷で流行ってるんでしょうか、関節技?
というわけで、じゃあ関節技で行こうかな、と思った「プロレス技列伝」5発目。NOAH本田多聞選手の回転地獄五輪。
この技問題があるんですけど(笑)。回転地獄五輪パートいくつ、というふうにバリエーションがたくさんあるんですが、形がばらばら。丸め込みもあるし、関節技もあるし、とにかく多聞さんがくるくる回って極めると回転地獄五輪になる模様(笑)。
というわけで、一番多用されてる、くるりと回って肩固め、について書きます。パートいくつだっけ、あれ……?
テクニシャンが好きなのです。多聞さんはもちろん大好きなレスラー。一生懸命応援しすぎて、いつの間にか肩固めを習得してしまうぐらい(笑)。
「門前の小僧、習わぬ経を読む」という言葉がありますが、この場合小僧はオイラ。ある日合気道の乱捕り稽古の最中。
寝技に持ち込んで、最初首抱え締め、柔道で言うところの袈裟固めから首を極める技を狙ってたんですが。当然相手も有段者、素早く察知して防御の姿勢。下から腕を突っ張って、締めさせない。
普通はそこでその腕を、外に払う払わないの攻防になるんですが、とっさに。逆に内側に押し込んで、素早くポジションチェンジ。
相手の上腕を自分の首で顔の方に押し込み、両手でがっちり首を抱える。体重をかけて、押し込んだ相手の腕と自分の腕で、頚動脈を締め付ける。これが肩固め。
これが流れるようにすっぱり極まって、相手はギブアップ。
ちなみに合気道の技ではありません。プロレスで幾度となく眺めているうちに、自然に身についてました。いやー、見とくもんだな、と(笑)。
多聞さんの場合は、この肩固めにさらに工夫を凝らして、まずスタンディングの状態で極め、そこから巻き込んで投げて寝技に持ち込む。この時の一連の動きに無駄がなくて、磨きこまれた美しさ。うっとり。
巻き投げの時に緩んじゃって、下でもう一度締めなおしてたりすると、もうガッカリなんですけど、そんなことは一切なく。くるりと投げて、ぎゃっと締め。相手はたまらずギブアップ。かっこいいー!!
プロレスの関節技って、単に極まってるだけだと、駄目なのです。勝つだけだと、アマチュアだから。魅せて勝たないとプロじゃないから。
だから、入り方に工夫を凝らしたり、磨きこんで美しさを感じるレベルまで行かないと、特にフィニッシュホールドには使えない。極まってるかどうかって、正直体験者じゃないと分かんないしね。
多聞さんの技は、その点最上級です。極めて魅せて勝てる技。
ただ唯一の弱点は、どれがパートいくつだか、覚えられないこと(笑)。
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