冥王星へようこそ
太陽系で唯一の未探査惑星、冥王星への初接近を目指す米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニューホライズンズ」が、米東部時間の19日午後2時(日本時間20日午前4時)、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地からアトラス5ロケットで打ち上げられた。探査機は来年、まず木星に近づき重力を利用して加速。順調に行けば2015年に冥王星に到達する。
共同通信1/20
9年もかかるんだー。やっぱり遠いですねー。
これでとりあえず、全ての「惑星」に探査機が行くことになります。ですが。
「惑星」って定義も、結構いい加減なんですよね。冥王星はカイパーベルト天体で、惑星ではない、という議論もあるようですが。
惑星は一つの軌道を占有していなければならない、という定義をする人もいるようですが、「軌道」があいまいで分かりづらいし。幅をどれぐらい取るのか。
よく太陽系の図を描くと、内惑星は重なっちゃうから別に描いてあったりしますけど、あれはいいのかな、と。スケールによっては、地球は金星と、ほぼ同一の軌道を回ってるように見えるのでは?
軌道を占有、というのも分かりづらいし。とにかくどの定義も苦しい。
追記:我ながら乱暴な話で、すいません(笑)。漫画家なもんで、紙の上に描く時のことを考えたのです。
セドナの軌道を原稿用紙に描くとします。凄い楕円軌道なので縦にギリギリ収めて描くと、地球の軌道半径がが0.3ミリほど。金星の軌道半径が0.2ミリ。
まあ、くっつきますわな。Gペンで描くと(笑)。
逆にこの状態で0.1ミリ離れたら別軌道、と言うのなら、遠方の巨大天体で、同じ軌道を回ってる星は、ないのでは?
スケール無視して感覚的なものが入っちゃってるのに、科学的に定義しようとしている所が、苦しいな、と。
天文学者の人はどうも、惑星がどんどん増えて、今までの常識が変わっちゃうのがいやみたいなんですが、増えてった方が話題豊富でいいのにね(笑)。
真面目な話、天文学者の人の多くは、税金使って研究しているはずだから、一般人に対するオープンな姿勢は、大切だと思います。分かりやすくしましょうよ。一番分かりやすいのは、恒星を回ってるのが惑星で、惑星を回ってるのが衛星。で、前にも書いたけど、直径1000km以上が惑星で、それ以下を小惑星にすれば、今までの分類を変えないですむ。
おお、一つだけ違った!
冥王星の衛星カロンは、結構でかいので、「冥王星の周り」を回ってない!
ふたつの星の重力中心が、冥王星の地表の外にある。つまりお互いの周りを回ってる、二重惑星。だからカロンは第十惑星と言っても差し支えなくて。
「プルートゥ-カロン、太陽系唯一の二重惑星へ、ようこそ!」
未来の旅行代理店の人が、喜びそうなフレーズだと思うけど、どうでしょう?
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