去就あれこれ
年が明けて、レイソルの2006年の新布陣に、動向が見られるようになりました。
気になって仕事中、日に何度もPCを立ち上げるオイラ。
まずはいい話。
レンタル先から、続々と選手が復帰中。
特に水戸から帰ってきた永井選手と、仙台から帰ってきた根引選手は、レンタル先でレギュラーとして活躍していただけに期待大。まさに武者修行に行って、経験積んで帰ってきた形。
こういう苦しい時に帰ってきてくれると、すっごくありがたいですね!
意外だったのが、山下選手で。山下さんは今まで流れのサッカー人で、実際所属チームは何度か降格していて、本人はその度に移籍していたわけで。
なんか、嬉しかったな。
さて問題は、出てっちゃう人なんですけど。レギュラー格ほとんどに、声がかかってるみたいですね。
「選手個々の能力は高いんですけどねえ……」と、よく聞いた言葉が、お世辞じゃなかったというのを証明した格好。降格3チームで、ウチが一番凄くない?
これでなんで駄目だったんだろうと嘆いてると、前任監督批判が盛り返しそうですが、気になったのは別のこと。このチーム、ほんとにばらばらだったんだなあと。
出るかもな、という感触があるから、オファーも来るわけでしょう。ただ、そこで、同じ個人事業主として、考えることがあるんですよね。
サッカー選手も漫画家も、同じ個人事業主で、かつ立場がちょっと似てるのが。
お客さんから見たときには、その組織に所属しているように見えている、という事。
チームというのは選手の集合体で、雑誌というのは作家、もしくは作品の集合体。でも実は、ビジネスで考えると、たまたまそこにいるだけなのです。
クラブの主体、雑誌の主体は、その後ろにいる人たちなの。だって生与奪権は、向こうにあるんだから。いらない、と思えば、スッポーンと首切れるわけですよ。毎年毎年、何分の一かはいなくなる。
これは取引相手とのビジネスだ、と考えれば、別に普通。単に契約が切れただけ。でも、やってる方もどこかに帰属意識があるから、難しい。ビジネス上はドライに契約で繋がっているだけなのに、なぜか自分のアイデンティティがそれにくっついているのです。
ここを割り切るために使われるのが、「プロだから」という言葉で、そういう気持ちを断ち切って、自分の身は自分で守らなきゃ、という事になる。だって割り切らないと、同じ言葉の元、切られる時があるんだもの。
でも客としては、そういう「プロだから」という割り切るシーンを見ても、嬉しくない。
お客はプレイヤーにチームを見ている。でもプレイヤーはチームとビジネスで繋がってる。この三角形が、ここ最近のレイソルは凄くでかくなって、ばらばらだな、と。
よくジーコさんがチームを「ファミリー」と例えているけど、この三角形を小さくして、サポーターも含めてそういう状態にならないと、心安らかに応援できないんですよねー……。
というわけで、今年はもう、草刈場になっちゃうかもしれないけど、これを機会にその辺何とかして欲しい、という希望。
具体的に言うと。
年に6人もリリースするのは、多すぎるから止めて欲しい。5年したらみんないなくなっちゃう。入れ込んでるのは、今いる選手に対してなんだから。
これに関連して、よっぽどお金に困ってるんじゃなければ、レギュラー格のベテランを、年だからという理由だけでリリースしないで。その人の年輪は、僕らが思い入れてきた時間という、得がたい財産だから。
新人君をつまみ食いしてポイ、みたいなのも、止めてやって。特に高卒5年以内。大学卒業年まで面倒見れないレベルの選手なら、むしろ本人のために取っちゃ駄目。
厳選して3人抜け、3人入りぐらいが、10年で入れ替えになって、思い入れとチームの新陳代謝がバランスすると、前々から感じているのですが。
こういうじっくり型のチーム運営をすると、劇的に変革することは難しくなりますが、その辺のサプライズ人事は、「すげえ外国人が来た!!」と喜べるやつでお願いします。
この辺りから手をつけると、「プロだから、動けるうちに動かなくちゃ!」と選手が飛び出していくことも減り、サポーターも心落ち着けて応援できると思うんですが、みなさんどうですか。
あと、薩さんに頭下げて、帰ってきてもらう選択肢はないんですか……?(切望) 下手すると、頼れるベテランDFが、根引さんだけになってしまうんですが……。
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