認めたくないものだな 自分自身の若さゆえの過ちという物を……
年末、部屋を片付けていたら、昔のネームが出てきたのです。
一応過去ボツになったネームは取ってあって。部屋の各所に散らばっていたのを発見。
で、こういう大掃除の時よくある事態で(笑)、面白くなってきちゃって、他のも読み返す。
読んだ感想。
……もったいないですね。何やってたんでしょうね。
大体おんなじパターンで、失敗しています。これだけ時間が経ってみると、すっかり客観的になっているから、よく分かる。
若さゆえの、大暴走(笑)。
描きたい物があるんだけど、ページ数に合ってない。話がでかすぎる。
「まとまってるのが弱点」みたいに言われた事があるけど、むしろ逆。よくこのボリュームの話を、読める状態で詰め込んだな、と自分に感心。普通はもっと、訳分かんない話になるはず。
描きたかったんだろうなー、このシーン。でもこのクライマックスを描くとして、その前が30ページしかない時点で、無理がある。下ごしらえが終わってない。
長編テレビアニメの、ダイジェスト版の総集編を、予備知識無しで見ているようだ(笑)。
後、「話がでかい」というのにも注釈が必要で。
本来必要なボリュームが大きくなっちゃっているのは、話の筋がややこしいからではなく、書き方に問題が。
普通「話がでかい」と言うと、設定のスケールがでかいとか、登場人物が多いとかで、エピソード自体が増えてしまい、構成が複雑になってしまう状態のことですが。
そこはちゃんと削ってある。それでもダイジェスト版のように見えるのは、さらにその下のレベルの問題で。
要は、今やっているようなことが、元々好きなんですね。話のクライマックスで、事件が解決するだけではなく、心の中に抱えていた問題までもがドーンと一緒に解決して、すっきり爽快、という話。
ただ、これをやるためには、出来事が進展していくのを描くと同時に、そこでのキャラクターの心の揺れ動きをちゃんと描かないといけないから、下ごしらえに必要なページが倍になっちゃう。
気持ちを掘り下げないで、アクション物だと割り切って描けば入るけど、それだとすっきり気分爽快、という風にはならないんだよねえ。
今の連載で言えば、「ケッタくんが転校してきて、ばらばらだったチームが一つに」という話を描くだけで、なんと300ページ近くかかってる。
さらに言うと、タケちゃんの視点で、「レイソルに負けてみんなとの間にわだかまりが出来たけど、それが氷解」という話として考えると、今のシリーズが終わったところが終着点。450ページは行く。
こういう事を50ページぐらいにまとめようとしてるんだから、そんなのムリ(笑)。
出来ると思って頑張っているところが、若かったなあ、オイラ……。
まあ、これでは通りませんね。自分が編集でも、通さない。
あと、インパクトが弱い、みたいに散々言われたけど、それもこれが遠因。
インパクト強くする一番簡単な方法は、破天荒な主人公にすることだけど、気持ちを描きたいと思ってるから、何考えているか分かんない様な破天荒キャラが描けない。割と普通の子が主人公になっちゃう。
さらにかっこいいSFを描きたがってるけど、それも若さですねえ……。ムリじゃよ、ひろし君。ネームがダイジェスト状態なんじゃよ? せめて、もっと絵がおしゃれで、センスないと、通らんよ(笑)。
ああ、でも、ページに余裕を持たせることが出来るなら、今ならちゃんと直せるな。結構アイディアとして、眠らせとくともったいないのもあるし。
そういうのを描くのが、「小さな幸せ研究所」の使命ですね。
いくつか研究所の方にアップしておきますので、お暇でしたら、どうぞ。
ちなみに「Spring 8」も見つけたんだけど、これの公開について、佐々木君はどう思う……?
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コメント
かわせさんのネームの状態でしたら全然オッケイなのではないでしょうか。前の約束もちゃんと覚えておりますので、かわせさんの思うようにどぞー。自分の原稿のバージョンはお許しくださいませ。
投稿: ささき | 2006/01/03 16:58
了解です。
もう、結構経ってるから、出したくないですよね(笑)。
自分も昔の載せてみるかと思ったけど、さすがに古すぎるのを載せる勇気はなかったです。なるべく最近の、絵的にマシなやつを選びましたよ(笑)。
投稿: ひろし | 2006/01/04 01:31